(2)シェアハウスとソーシャルアパートメントの違いとは?
ソーシャルアパートメントは、従来型の個室に加えて、ラウンジなどの充実した「パブリックスペース」が併設された交流型賃貸マンション。プライベートを確保しながら住人とのコミュニティを楽しめる、”世界が広がる”新しい居住スタイルです。
「シェアハウスとソーシャルアパートメントの違いってなんですか?」
ソーシャルアパートメントに興味を持っている方から最も多くいただく質問です。本記事では、シェアハウスとソーシャルアパートメントの違いを3点に分けて紹介します。
(1)一軒家のシェアハウス、マンションのソーシャルアパートメント
シェアハウスは戸建てで木造タイプが多く、部屋数は20部屋以下の規模の小さい建物が大半をしめています。家をシェアすることでコストを抑えられる一方で、戸建てならではの「住戸間の壁が薄い」や「リビングが導線上にある」という特徴もあります。
一方ソーシャルアパートメントは、新築のマンションや企業寮等をリノベーションした筋コンクリート造または鉄骨造のマンションで、規模が大きいことが特徴です。そのため、リビングスペース等を通らずに住戸へアクセスできる導線になっていて、マンション同様のプライバシーを確保しています。
▲左・ソーシャルアパートメント「ワールドネイバーズ護国寺」の外観▲右・シェアハウスの木造一軒家のイメージ
(2)みんなで住むシェアハウス、一人で住むソーシャルアパートメント
そもそもの建物構造に加え、中身の「住み方」にも大きな違いがあります。
■シェアハウスの住み方
シェアハウスは一つの住居を複数人でシェアする住まい方です。家賃を抑えられるのがメリットで、節約の発想から生まれた住まい方です。スペースをシェアすることから、結果的に共有空間が生まれるため、交流できる住み方としても注目を集めました。まさに「みんなで住む」住居形態です。
■ソーシャルアパートメントの住み方
ソーシャルアパートメントは、「一人で住む」のが前提で、その上で交流できる住み方です。一人暮らし+αという考え方の住まいになっていて、パブリックとプライベートを自分自身で選択可能という点が、シェアハウスと大きく異なっています。
▲左・ネイバーズ東中野の個室。一人になりたいときは、マンションのように自室でゆっくり過ごすことができる。▲右・ネイバーズ東中野のワークスペース。共用部に出れば入居者同士で会話を楽しめる。
(3)”共有”部を持つシェアハウス、”共用”部を持つソーシャルアパートメント
最後の大きな違いが、共有と共用の違いです。シェアハウスがもつリビングルームや水回りなどの「共有スペース」は、”みんなのもの”という意味合いが強く、例えば掃除が当番制であったり、私物を自由に置けたりする点に表れています。
一方でソーシャルアパートメントの「共用部」は、あくまでも運営のグローバルエージェンツが管理をしているスペースで、入居者”みんなのもの”ではありません。アットホームさに欠けるかもしれませんが、清掃や管理は全て運営会社側で行っています。シェアハウスをイメージしてソーシャルアパートメントに内覧に来られると、共用部の清潔さに驚かれる方も少なくありません。
まとめ
シェアハウスとソーシャルアパートメントは、似ているようで実は大きく異なる住まい方。それぞれにメリットと特徴があり、自分のライフスタイルや価値観に合った住まいを選ぶことが大切です。
ソーシャルアパートメントに住みたいと思ったら、今度はどの物件に住むかを決める必要がありますが、どの物件にするか悩んでしまうかもしれません。次は自分に合うソーシャルアパートメントの見つけ方を紹介します。