「みんなの食堂」プロの料理人とつくる本格フランス料理|ターミナルズ茨木[イベントレポート]
1年ぶりの開催となった「みんなの食堂」。『料理人と一緒につくる』ワークショップ型のコンテンツを追加し、さらにレベルアップしてお届け。今回は、関東と関西から1物件ずつ開催場所となるソーシャルアパートメントをピックアップし、それぞれに異なる2名の料理人を迎えての開催となりました。
「みんなの食堂」は、『物件の垣根を越えてみんなで同じ食卓を囲む』をコンセプトに、料理人をソーシャルアパートメントの共用部キッチンに招き、各地エリアのソーシャルアパートメントから集った入居者さんと、みんなでひとつの食卓を囲み食事をするイベントです。
というのも、ソーシャルアパートメントの共用部のキッチンやダイニングといった空間は、入居者同士が「はじめまして」と最初の挨拶を交わしたり、「最近どう?」と何気なく会話を繰り広げては仲を深めていく『日常』の空間なのです。そんな『日常』の空間で、美味しい食事を一緒に作って囲めたら、はじめましてであろうと、物件の垣根さえも関係ない程に気軽に自然と新しい仲間との会話も弾んでいくのではないか・・。そんな想いと期待を込めて、「みんなの食堂」を定期開催しています。
この記事では、11月9日に関西の『ターミナルズ茨木』で開催された「みんなの食堂」の様子をご紹介します!
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THE LIVELY KITCHEN 大阪本町の料理長が登場
今回は、お招きした料理人は弊社ホテル(THE LIVELY大阪本町)のレストランの料理長 西浦氏。神戸や大阪、フランスのレストランで修行を積み、淀屋橋のモダンフレンチ『ラ・シック』など大阪市内の数店舗のフレンチレストランで料理長を務め、2019年12月に『THE LIVELY KITCHEN 大阪本町』の料理長に就任した西浦氏。料理はもちろんフレンチベースでクラシックとモダンの絶妙なバランスをとりつつ、日本の四季が育てた季節食材を活かしながら、素材の生命感と心が弾む料理を心がける。
これまでの経験で培われたセンスと知識を駆使し、フランス料理をより身近に感じることができるTHE LIVELY大阪本町ならではの“カジュアルフレンチ”の魅力を伝えます。
そんな西浦氏考案の今回のテーマは「一つの鍋で料理も賑わいも作るフレンチ」
フランス料理と聞くと「格式の高い高級料理」をイメージされる方が多いかと思いますが、実はそれは19世紀に入ってから1皿ずつ運ぶスタイルのロシア料理の影響をうけていて、元来フランスではイタリアンと同じ一つの鍋やフライパンで調理・仕上げて、テーブルに大皿に乗せ一斉にみんなで食べるフレンチが主だったそう。その元来のフレンチを、本日は参加者さんと作ってきます。
オードブル、メイン、デザートまでの贅沢フルコース
まずは”本日のレシピ”を見ながら、今から実際に調理する内容にわくわく期待感が高まります。参加者の皆さんは日常的にお料理を楽しんでいる方から、食べる専門です!という方まで幅広い方が参加されていますが、メニューを見ただけで早くも「お腹すいた~」「もう食べたいです!」などの声が飛び交っていました。
メインの「ポテ」は豚肉の加工品を入れたポトフのこと。
じっくりと水から加熱しお肉や野菜の美味しさを最大限に引き出していきます。ポテはポトフの豚肉バージョン(ポトフは基本牛肉、ポテは豚肉を使用する料理のことをさす)。豚肉の加工品と一緒にゆっくりと火が入るように野菜を大胆にカット。寒くなるにつれて野菜の糖度は増し、その甘味と旨味を最大限に引き出すようにシンプルに調理することがポイント。もちろん食べ終わった後の出汁や煮崩れた野菜も次の日に活用できちゃうので一石二鳥!
プロの料理人からのレクチャーを受ける機会はなかなかないですよね。みなさんの眼差しがとても真剣でメモを取ったり、動画を撮影している方もいたり。今後みなさんが料理をする際のワンポイントのレクチャーもあり、たくさんの質問も飛び交っていました。
「本当にこのままでいいの?」と思うほどポテの食材を大胆にお鍋にIN。キャベツは煮崩れしやすいので紐で縛っておくのがポイント!
出来上がりが待ち遠しい!!
初挑戦の生地からつくるフランスのピザ作り
タルトフランベはフランスの薄焼きピザ。
まずはボールで生地を混ぜ合わせます。理想の生地になるようにみんなで順番にこねていきます。1番大変なポイントですが、やっぱりピザは生地が重要ですよね!
慣れない作業に苦戦しながらもどんどんコツを掴み、理想の状態に仕上げていくみなさんの姿を目にして驚き!SAの入居者さんはお料理に関心のある方が多いようですね!
完成した生地はラップで包み発酵させ、次は形成とトッピング。フロマージュブラン(ヨーグルトの様な酸味のあるチーズ)をソースに玉ねぎの薄切り、ベーコンをたっぷり散らし焼き上げます。
参加者のみなさんは今日初めて会った人、同じ物件だけどこれまであまり話す機会がなかった、というような方も。それでも料理を一緒にすることであっという間に一体感が生まれます。共同作業でも特にお料理は距離感を縮める一番の近道ではないでしょうか。気づけば和気あいあいと楽しい空気が流れていました。
身近な”あの”アイテムでつくるモンブラン
次のチームはデザートのモンブラン作り。
デザート作りは慣れていない人からすると凄く難しいイメージがあると思いますが(筆者もその一人)、なんと今回のモンブランはスーパーやコンビニなどでよく見る「甘栗むいちゃいました」と「カントリーマアム」を使って作ります!
クリーム絞り袋がなくなる一騒動?もありましたが無事に見つかり、メインのモンブランクリームを上に乗せていきます。ここでもプロの技に興味津津の一同。
「これなら私でもできそう~」「意外と簡単!」と、私もお菓子つくりができるようになった!と嬉しい声が聞こえてきました。
少しの手間と時間はかかるかもしれませんが、専門店等の食材を購入する必要はなく、身近なアイテムで作れちゃうなんて嬉しいですね!飾り付け次第ではクリスマスケーキにも応用できるかもしれないですね。
”みんなで作った料理”だからこそ増す美味しさ
ワークショップで調理したメニュー以外にもオードブルを用意しておもてなし。みなさん好きな食材を盛り付けていきます。
料理のお供にかかせないドリンクもこだわりのセレクトを。
フランスの極東に位置するアルザス地方の料理にあわせて、同じアルザス地方のワインを提供します。アルコールが苦手な方にも安心のノンアルコールのワインまで忘れずに。(ちなみにこのノンアルコールワインはTHE LIVELY大阪本町でも提供しているもの。ノンアルコールとは思えない程、本格的な味わいでとても美味しいので是非一度ご賞味あれ)
美味しい香りにつつまれながら、いただきます。
はじめの緊張感はもうありません。食卓に広がる一緒に作った料理の数々を味わいながら笑顔が飛び交います。みなさんでどんな話に会話を弾ませていたのでしょうか?
少人数だからこその”温かさ”や”いい距離感”で自然と交流が生まれる姿が印象的でした。
今回のイベントではとてもありがたいことに、イベント中に多数の方から「次の開催はいつですか?」「みんなの食堂をたくさん開催してほしい」世界中のお料理を作ってみんなの食堂の世界地図を作りましょう」など嬉しいお声をたくさんいただきました。
”食”という身近なもので繋がる輪、”美味しい”を共有できる喜びと親しみ、自然とお互いを知ることができ、なんだか優しい気持ちになる。食にはそんな力があると感じました。
今回は、関西での開催につき、関西全4物件のソーシャルアパートメントの入居者さんが参加してくれました!「みんなの食堂」は今後も、定期開催を予定しております。次はどんな料理人とどんな料理を作り、囲めるだろうか・・。皆さんにお会いできることを楽しみにしています!
(企画・文 kida、撮影Hanafi )
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