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ソーシャルアパートメントで働くハウスキーパーさんの生き方に勇気をもらえた話

首都圏中心に46棟2,658戸展開する隣人交流型賃貸マンション「ソーシャルアパートメント」。シェアハウスとひとり暮らしの良いとこ取りをした新しいスタイルです。

そんなソーシャルアパートメントの日常清掃は、通常の賃貸マンションのように外部へ委託ではなく、運営もとのグローバルエージェンツで内製化しています。

ハウスキーパーというポジションで、共用スペースの清掃や維持管理に努めており、入居者さんとのコミュニケーションも大切にする寮母さんのような仕事です。

関連記事:シェアハウスのトラブルを解消したソーシャルアパートメントの仕組み

今回の主役は、そんなハウスキーパーとして働く大橋さん。神戸のソーシャルアパートメント「OTOWA神戸元町」で、オープンの2015年10月より活躍して頂いている方です。

「やりたいことが多すぎて困っちゃいます(笑)最近は初心者英会話を始めたんですよ!」

屈託のない笑顔で話す大橋さんは、60代。

歳を重ねることに不安を覚える情報が錯綜するなか、活き活きと60代を謳歌する大橋さんの話は、われわれの世代に勇気を与えてくれるのではと思い、インタビューさせて頂きました。

ソーシャルアパートメントに興味がある人もない人も、一つの生き方として読み解いて欲しい内容です。

―今回は60代で活き活きと働く大橋さんの話を聞きたくてインタビューさせて頂きました。改めて自己紹介をお願いします。

大橋さん:わたしなんてただのおばあさんですよ(笑)そんな大層な話はできませんが…改めて大橋です。おとわ(OTOWA神戸元町)のオープンからハウスキーパーの仕事をさせて頂いてます。

2015年の10月からなので、、もう2年半くらい経っちゃいましたねーあっという間です。

―ハウスキーパーはどんなことをしますか?

大橋さん:主にみなさんが利用する共用スペースの日常清掃です。掃除機を掛けたり、キッチン周りをキレイにしたり、ごみ捨てをしたり。家の掃除の規模が大きくなった感じでしょうか。

おとわのみなさんが快適に過ごしてもらえるような環境作りをお手伝いさせてもらってます。

―大橋さんは常に明るく、入居者さんとコミュニケーションしながら仕事を楽しんでいる印象を受けます。清掃の仕事は大変じゃないですか?

大橋さん:もちろん体力的には大変な仕事ですが、おとわのみなさんが素晴らしい方々ばかりで、マナーもよいので楽しく働かせてもらっています。

とくにみなさんの話を聞くことがとても刺激になっているんですよ!将来のこともちゃんと考えてて偉いなと。わたしなんてちゃらんぽらんで、何も考えてこなかったですから(笑)

―いやいや(苦笑)活き活きと働く大橋さんの姿は、こんな60代になりたいなと勇気をもらえます。仕事以外にもいろいろとチャレンジされていますよね。

大橋さん:やりたいことがたくさんありますからね!最近は英会話の初心者スクールに通いはじめました。去年はおとわの人たちに影響を受けて、歌を始めたり、ミスチルを聞き始めたり。絵を描くことも好きで、定期的に外へ描きに行っていますよ。

あとは歴史!最近歴史にハマってます。昔は全く興味なかったんですが、大人になってからの方がいろいろ知りたいなって思いますよね。


(入居者の方と談笑する大橋さん)

―そんな精力的に活動している60代って少ないのかなと思ってしまいます。大橋さんの周りはそんな60代が多いですか?

大橋さん:確かに周りには少ないかもしれませんね。身体の言うことも効かなくなってくる歳なので、暗い話をしている知人も多いです。ただ、外に出ていくと活き活きしているひとはたくさんいますよ。

老人向けのフリースクールがたくさんあるんですが、顔出せばわたしよりも上の世代で、活き活きしているひともたくさんいます。

―なるほど。大橋さんのように60代でもやりたいことに溢れる姿は尊敬します。どう生きたら大橋さんのような60代になれるか、幼少期から紐解かせてください。

大橋さん: 幼少期なんて記憶の彼方ですが(笑)子供の頃は、おとなしくて、競争心もなく、マイペースなタイプでしたね。ただおもしろそうだったら、とりあえず付いていくというタイプで、男子と学校の裏山に探検に行ったり、外遊びをして田んぼに落ちて心配されたりしていました。

子供のころを振り返ると、危なっかしいことばかりしてましたね。学生時代も変わらず、おもしろそうだったらとりあえず付いていくというタイプでしたよ。

―働き始めてからはどんな経験をされてきましたか?

大橋さん: 時代も時代だったので、初めての仕事は事務職でした。当時の事務職なので、お茶汲みみたいなことをしてましたね。

そんななか社内で、当時としては新しいキーバンチャーという仕事が募集されていて、おもしろそうと思い、手を挙げました。パソコンが出始めた時代だったので、わりと最先端な仕事していたんですよ。

―キーバンチャーという言葉を初めて聞きました…

大橋さん: 簡単にいうとパソコンにデータを入力する仕事ですね。ただ当時の新しい仕事でもあったので、それはもう環境は劣悪で、仕事も大変で…働きすぎて腱鞘炎になるほどでした(笑)

その後はさすがに身体が悲鳴をあげたので、大手百貨店の事務へ転職しました。

最初こそ普通の事務職だったのですが、当時の上司が破天荒で新しい部署を立ち上げるぞとなり、そこでも手を上げてしまいまして…


(おとわで初の入居者イベント集合写真)

―次の職場でも結局新しいことに手をあげたんですね(笑)

大橋さん:はい…そこでもとても苦労しました(笑)管財という会社の財産を管理する仕事だったのですが、ミスが許されない仕事で、毎日上司から怒鳴られまくり。

新しい人も2,3ヶ月で辞めてしまうような職場で…いやー大変でした。

―今でこそ笑って話せるエピソードってやつですね。

大橋さん:そうですね。当時は、それはもう大変で、胃に穴が開きそうになるくらい(笑)けど、新しい仕事の方が、ワクワクしましたし、自分で考える機会も自然と増えるので、なんだかんだ楽しかったですね。大変なときの方が、勉強になったなと思います。

―なるほど。その仕事は長く続けられたんですか?

大橋さん:結婚して、妊娠を機に退職しました。続けたかったのですが、今でいうマタハラというやつですね。当時の男性社会では、妊娠して働くってとても難しいことでした。

続けたかったので、とても残念でしたが、辞めざるを得ない状況だったので、退職しました。

ちなみに結婚の話が出たので、家族のことも話しますが、主人もなかなか大変な人ですよ(笑)


(入居者イベントで挨拶をするおとわのハウスキーパー武田さんと大橋さん)

―大変な人とは?(笑)

大橋さん:新しいことにとりあえず手を出しちゃう人です(笑)前の上司もそうでしたが、わたしはやはりそういう人に付いていってしまうようでして…とほほです。

当時もっと安定して幸せにしてくれそうな男性もいたのですが、破天荒な今の主人に付いていってしまいました 。もちろん後悔はないですし、今でこそ主人とも仲良しですが、たくさん苦労してます(笑)

―話せる範囲でエピソードはありますか?

大橋さん:お恥ずかしいので詳しくは避けますけど、不動産事業に挑戦して失敗したり、マンション投資に失敗して借金をしたり、さらには株に手を出したり…

ホント笑えないことばかりで、当時はいつか復讐してやると思っていたほど(笑)もちろん今はそんなこと思ってないですが、それくらい振り回されました。

―なかなか壮絶なエピソードですね。。

大橋さん:今でこそ手を抜くということができるようになりましたが、当時は家事も育児も全力で手が抜けなかったので、時間があってもあっても足りない生活でした。パートで働きつつ、さらに両親の介護も長期的に重なり、倒れるんじゃないかって思うほど。

ただそんな中でも、いかに楽しむかということは常に考えていましたね。へそくりを貯めて、夫に使われる前に海外旅行に行ったり。あ、内緒ですよ(笑)

自分にご褒美を用意しないと、爆発してしまいますから。


(2ヶ月に1回開催されるおとわの食卓にて)

―いかに楽しむか、素敵な発想ですね。大橋さんは思っていた以上に駆け抜けた生き方だったんだなと驚いています。

大橋さん:それはもう駆け抜けてました(笑)ただ60代になると主人も落ち着いて、おかげさまでゆったりとした暮らしをしています。この暮らしはずっと走り続けてきたご褒美かなと。

今は素敵なおとわという職場にも恵まれて、やりたいことにチャレンジできる環境で、日々感謝感謝です。

―職場を気に入って頂けて嬉しいです。いろいろと困難を乗り越えてきたからこその、今の大橋さんということですね。

大橋さん:そうですね、振り返ると、仕事もプライベートもおもしろそうと選んだことが、結果的に大変なことだった気がします。

そんな選択ばかりしてきたので、不自由することもあれば、生活に困ることも数えきれないほどありました。失敗もたくさんしましたし、選んで後悔したこともたくさんあります。

ただやはり人生は楽しく生きたいので、そんな中でも、いかに楽しむかという考え方が身に付きました。その考え方が今の生き方に役に立っている気がしますね。


(スマホ…はまだ苦手意識のある大橋さん)

―なるほど。最後に質問なのですが、おもしろそうだとしても大変そうな方を選択するってなかなか勇気がいることだと思います。その一歩が踏み出せない人にアドバイスはありますか?

大橋さん:いや無理に選択しなくていいと思いますよ。ホント大変なので!アドバイスするとしたら、選ぶなでしょうか(笑)

今でこそ笑えますけど、当時は、それはそれは苦労しました。わたしは、心が動いたことが結果的に大変なことだったということで、あえてオススメはしませんよ(笑)

だたそんな環境だと、この状況でどうすれば楽しくなるかと考えるクセが自然と身につくと思うので、その点ではよかったのかなと思います。

―なるほど(笑)とても勇気がもらえるお話でした。大橋さん,ありがとうございました。


(編集後記)

大橋さんは毎回活き活きと新しいチャレンジの話をしてくれます。

「今日はこの後、英会話スクールなんですよ。オリンピックのとき外人さんに道を教えるんです。」

「来週は主人と長崎に旅行なんです。去年気に入ってしまったので、また行ってきます。」

「最近歴史がおもしろいんですよね。主人と本を交換しあいっこしながら勉強してます」

と、とても楽しそう。

そんな60代の背景が気になって話を聞いてみましたが、出てくるエピソードは、思っていた以上にチャレンジに溢れるエピソードばかり。

「心動くままに、大変なことを選んできてしまい、結果失敗もたくさんしてます」

「大変だからこそ、その中でいかに楽しむかを考えています」

この大変そうなことを選ぶということは、人によっては勇気がいることだと思います。

現に世の中には、”大変なこと”を避けるためのノウハウやテクニックがありふれているし、多くの人が避けたいはず。

そんななか、”大変なこと”を選び続けてきた大橋さんの話は、今を活き活きと生きる実践者として、勇気をもらえる話でした。

どんな時代になっても、「やりたいこと」を活き活きと語る人は魅力的。

大層な話ではなく、ささいなことでも。

「なんか楽しそう」

そんな自分の心の変化を見逃さず、行動に移せる人の方が、素敵な歳の重ね方ができるのかなと思わせてくれるエピソードでした。

(TEXT BY UCHIYAMA)


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