SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

「今日ごはんいる人ー?」趣味:料理の人から、みんなにごはんを振る舞うパパへ。彼がソーシャルアパートメントで見つけた自分の“得意”。

2025-01-24

プライベートな時間を大切にしながら、自分のペースで人との交流が楽しめるのが魅力のソーシャルアパートメント。

首都圏を中心に50棟ほど展開し、20代~30代の世代から人気を集める交流型の賃貸マンションです。

今回は東十条駅から徒歩4分のソーシャルアパートメント「ネイバーズ東十条」に入居して半年を迎える”こうじん”さんにインタビューを実施。

出身は兵庫県。「憧れの東京に住んでみよう!」とノリで上京を決めたけれど、東京に全然友だちがいない(!)ことに気付いたこうじんさん。そんな彼の初めてのソーシャルアパートメント・ライフに迫りました。

一度きりの人生、東京に住んでみたい。でも、友だちがいない。

▲乾杯しながら取材スタート!

ーはじめに、こうじんさんがソーシャルアパートメントに住もうと思ったきっかけを教えてください。

こうじん:

僕は生まれも育ちも兵庫県です。就職を機に大阪に出て、アパレルの接客やスタイリストの仕事をしていたのですが、26歳のときに実家の手伝いをしながら近所のホテルでアルバイトをすることになったんです。

それから1年ほど経ったタイミングで、そもそも無職だし、家もないし、大阪に戻る理由もない。それならば一度きりの人生、憧れの東京に住んでみよう! と一念発起して上京することを決めました。

でも、僕は東京にそこまで友だちがいなかったんですよ。

ーたしかに、それは地方組にとっては心細いポイントですね。

こうじん:

そう。そこで、真っ先に浮かんだのがシェアハウスという選択肢です。ホテルでバイトしていたときに、住み込みで働いている同僚が羨ましくて。退勤後、僕は実家に帰るけど、みんなは誰かの部屋で飲みながら深い話をしているわけですね。その家族感がいいなって。

ただ、シェアするにしても水回りが共用だったり、ゴミ出し当番があったりしたら面倒だと思っていろいろ調べるなかで、見つけたのがソーシャルアパートメントです。

こうじん:

なまじファッション業界に片足を突っ込んでいる身なので、Webサイトを見た瞬間、物件自体のデザインにものすごく惹かれましたね。「ここ、めっちゃいいやん!」って(笑)。

正直、土地勘はまったくなかったので、東十条を選んだのはよく言えば運命、悪く言えばたまたまです。今は電車で1時間ほどかかる香水店で働いているのですが、家を決めてから仕事を決めたので、アクセスは全然良くないです(笑)。でも、どうしてもソーシャルアパートメントに住みたかったので結果オーライです!

「今日ごはんいる人ー?」みんなに料理を振る舞う人へ

ー実際にSAに入居してみていかがですか?

こうじん:

初めて、自分が料理ができることに気付きました。

僕はもともと料理が好きで、ひとり暮らしをしていたときから、休みの日は1日中キッチンの前に立ち、お酒を飲みながら料理を作るのが趣味だったんです。ただ、別に誰かに振る舞ったことはなかった。だから、自分の料理の腕もわからなかったんです。

それが、SAに引っ越してきたらオープンなキッチンがあって、料理をしていると誰かが話しかけてくれたり、「これ食べる?」なんて言い合える環境がありました。そこで、お世辞かもしれないけど「すごくおいしい」「これはお店が出せるレベルだよ」と言われて。

ーずっと何気なくやっていたことが、実は自分の強みだったんですね。

こうじん:

そうなんですよ! これまで振る舞う相手がいなかったから全然気付かなくて(笑)。

最初は興味を持って見に来てくれた人に「ちょっといる?」とつまみ食いしてもらったところから、「お金を出すから作ってほしい」と言われるようになり、今は毎日のようにみんなに料理を振る舞うようになりました。

通称「子ども食堂」と呼ばれています(笑)。

▲LINEで行われているやり取り

ー食事から始まる関係性。いいですねぇ。

こうじん:

母親のような気持ちになりますね。「今日ごはんいる人ー?」って(笑)。

みんなにもそれぞれの生活があるので、メンバーは毎日違うのですが、参加するメンバーを見ながら「今日はガッツリ系がいいかな」「この子がこれが好きって言ってたな」とメニューを決めたり、スーパーで安いものをチェックしたり、季節感を取り入れたり…。

そういえば、みんなに料理を振る舞っているのを誰よりも喜んでいるのが母なんですよ。電話で「お母さんのすごさがわかったわぁ」と伝えたら、「みんなで食べてよ!」と食材を送ってくれました。

▲料理を振る舞っている様子

ーちなみに、みんなに料理を振る舞うのは大変ではないのですか?

こうじん:

僕にとって、料理をすることは瞑想に近いんですよね。料理してる瞬間は無になれるし、リフレッシュになる。だから、自分のためにやろうが誰かに作ろうが苦じゃないんです。

特にソーシャルアパートメントに引っ越してきてからは、広いキッチンがあるのが嬉しくて、毎晩のように2〜3時間ほど、長いときは夜中まで料理をすることもあります。

それに、誰かに「おいしい」って言ってもらえるのがやっぱり嬉しい! 最近だと、夜にマルシェをやったりしています。自分でワインをセレクトして、おつまみを何種類か考えて。

来年からは、週に一度間借りをして、ワインと週替わりの料理を提供するようなお店をオープンしたいなと考えています。ソーシャルアパートメントに住んだことで、新しい夢ができました。

▲大盛況のマルシェ!

東京で初めて選んだ場所がここで本当に良かった。

ー普段はSAでどのように過ごされているんですか?

こうじん:

仕事が遅くなる日も飲みに行く日もありますが、絶対に共用部に顔出すようにしています。旅行や帰省を除いて、引っ越してきてから毎日ですね(笑)。みんなと話すことがエネルギーチャージになるし、ここにいる人と会うとホッとするんですよね。

本当に知り合いがゼロのところから、大切な家族がたくさんできたな、と思います。

ー改めて、ソーシャルアパートメントの好きなところはどんなところですか?

こうじん:

“好き”が見つかるところです。好きなことも、好きな人も。

もちろん、いろんな人がいるのでそれぞれのテンションは違います。楽しくワイワイ飲みたい人もいれば、料理しながらゆったり話をするのが好きな人もいる。そのなかでどんなテンションも尊重してくれるし、自分に合う人が絶対に見つかる場所だと思います。

僕も内覧のときに訪れたのは平日の昼間だったので、みんなが黙々とテレワークで作業しているのを見て、ちゃんと馴染めるのかちょっと不安でした。でも、いろんな人と接するなかで、自分と合う人を見つけた瞬間、共用部に降りる理由ができたなと思いました。

なので、とにかく諦めずに共用部に顔を出してほしいし、いろんな人と関わってほしいですね。

ー最後に、現在入居を検討している方に一言お願いします!

こうじん:

僕みたいな地方民には本当にぴったりな場所だと思います。やっぱり単身で東京に出てくるって不安ですよ。知り合いもいないし、地理もわからないし。僕も上京してひとり暮らしをしていたら孤独な日々を過ごしていたんじゃないかな…。

住民のなかには本当にいろんなバックグランドを持っている人がいて、東京の人はもちろん、自分と同じように地方から来ている人もたくさんいるので、安心感があると思います。何もわからないなかで、東京のことやおいしいお店もたくさん教えてもらいました。

僕は、東京で初めて選んだ場所が、ここで本当に良かったです。

ーとても励まされる言葉です。本日はありがとうございました!

(取材・執筆:いしかわゆき、撮影:松間継史)