"映画館で暮らす"をテーマにしたソーシャルアパートメントの開発担当に話を聞いてみた
2018年10月にグランドオープンした最新ソーシャルアパートメント「FILMS和光」。
”映画館で暮らす”をテーマに、共用スペースには映画館さながらのシアタースペースを完備、メインの共用ラウンジは、映画館の待合室をモチーフにデザインされ、映画館好きにはたまらない仕様になっています。総戸数123世帯の大型物件ですが、オープン前で既に6割以上のお申込みを頂いており、注目度の高いソーシャルアパートメントです。
そんな新しいソーシャルアパートメント「FILMS和光」を企画した営業部兼開発部の伊藤に、「FILMS和光」の発想が生まれるまでやこだわりのポイントを聞いてみました。
▲ソーシャルアパートメント企画運営チーム(伊藤はメガネを掛けている男性です)
ーなぜ映画館をソーシャルアパートメントへ導入しようと思ったのですか?
伊藤:従来の住宅で実現してきた”シネマルーム”や、”映像視聴覚室”ではなく本物の「住める映画館」を作りたい。
そんな夢のような住まいを、新しいソーシャルアパートメントで実現したい。
自身も、映画を見ることが大好きなことから、自然に生まれた発想でした。
▲FILMS和光の映画館利用イメージ
伊藤:最新映画も、語り継がれる名作も、WEBサイト上で個人的に気軽に楽しめるような時代です。そんな時代背景のなか、あえて、足を運び、誰かと共有することで、今まで出逢わなかった作品に触れ、敬遠していた作品が名作だったと気づく。
そんな経験をしたことがある人も多いかと思います。映画はツールとなり感性やアイデアを拡げるきっかけになる。映画館は人が集まる思い出の「場所」になる。
ソーシャルアパートメントのような多様な人々が集まる住まいには、まさにピッタリなテーマだと感じましたし、想像しただけで世界の広がりを感じ、ワクワクしました。
企画当初は、そんな夢のような住空間を実現できるのかわからない不安から、少し別の企画も検討しましたが、自分が感じた世界の広がりがどれだけの人に受け止めてもらえるか、諦めずチャレンジしたい気持ちが大きくなり、「映画館」を中心とした物件の実現に向け、企画・開発を出発させました。
▲本格的な映画館を再現
ー社内でも初となる映画館をイメージした共用スペースですが、こだわった点はどこでしょう?
伊藤:こだわりたかった事は、本格的な映画館であること。そのために一番はやはり、映像と音響設備にこだわりました。
“映画館”を謳うからには、それなりの設備を整えないと満足頂けないと思っていましたし、中途半端なものは作りたくないなと。
“4K対応の高画質プロジェクターを取り付ける”ことは、開発当初から決めていたことです。
“映画館”というキーワードに惹きつけられ、皆が「集まる場所」を作りたかったため、中途半端なものは作りたくなく、やり切ろう、振り切ろうと思っていました。
▲4K対応の高画質プロジェクターにより映像を投影
伊藤:映像機器にはホームシアター専用の4K対応高画質プロジェクターを何度も視察に行き、音響は「一度はこういう小さな映画館を作ってみたかった!!」と共感してくれたプロフェッショナルの手により、小さな空間でありながら大迫力の音を実現しました。なのでプロも認める音響設備には自信があります。
また、あくまでソーシャルアパートメントは住空間なので、生活フロアへの音漏れ等を考慮し、壁面内には吸音材をふんだんに仕込みました。完全防音にはできなかったものの、住空間に最大限の配慮をして設計しています。
▲映画館で実際に使用されていたシネマチェアを再利用
ー社内でもここまで本格的な仕上がりになるとは思っていなかったと話題になっていましたね。
伊藤:僕自身も驚いています(笑)
ほかにもいくつか注目頂きたい点がありまして、例えば映画館のデザインにも注目頂きたいです。
だれが見ても、これぞ映画館だ!と思う、クラシックなものを作りたかったので、映画館のデザインを徹底的にこだわりました。
街の小さなミニシアターから、ショッピングモールにあるような大規模な映画館まで、誰しも一度は訪れたことのあるような映画館のイメージがあるはず。心に想い描く、思い出の映画館は人それぞれですが、できるだけ、多くの人がイメージする映画館を表現したいと思っていました。
最終的には私の想像の中にある映画館になりましたが、いかがでしょうか(笑)
▲さながらの映画館に足を踏み入れたような空間
ワインレッドのカーペット、赤いカーテン、シネマシート、そして現実とは別世界の境界線になる映画館の入口。映画を見る時に感じる高揚感。テンションが上がっていく感じを、これでもかというくらい形にして詰め込んでいます。
ーなるほど、社員やお客さんの反応見る限り、表現できているのではないでしょうか。
伊藤:そう言ってもらえると、ありがたいですね。ラウンジを映画館の待合室にした点も注目頂きたいポイントです。
“映画館の中で暮らす”を物件全体のデザインテーマにしているので、ラウンジは映画館の待合室をイメージしました。
▲映画館の待合室をイメージした共用ラウンジ
キッチンカウンターは、さながらポップコーンなどの軽食販売店が並ぶカウンターのようにカウンター上部に看板的な照明を設置したりしています。
また従来のソーシャルアパートメントは、カラフルで華やかな印象が多いと思いますが、今回はFILMSという新ブランドということで、今までにない白と黒のモノトーン配色をベースに構成しました。
▲ポップコーンが販売していそうなキッチンカウンター
ー今までにないカラースキームで、かっこいいですよね。個人的にデザインにメッセージ系が多いと思ったのですが、そちらも意味があるのでしょうか?
伊藤:お、気づいてくれましたか!
物件内の各所に描かれているグラフィックデザインの横に添えられた文章は、映画の名台詞が書かれていまして、
例えばワーキングラウンジには、
「ダークナイト」でジョーカーが発した「Why so serious?(その、しかめっ面は何だ?)」や、「タクシードライバー」の「Don’t worry so much. Relax,Killer. You’re gonna be all right. I know. I’ve seen a lot of people.(あまり思い詰めずに気軽にやる。色んな奴を見てきたがそれが一番だ。)」などをグラフィックに採用しました。
仕事で凝り固まった思考を、この文章を見てフッと力を抜いてほしくて入れた文章です。
▲このメッセージはどの映画だろうと探すことも楽しい
個人的に好きな映画からは、トゥルーマンショーの挨拶をラウンジの出入口に施してあります。
“Good morning, and in case I don’t see ya, good afternoon, good evening, and good night!”
(おはよう!会えないときのためにこんにちは、こんばんは、そしておやすみなさい!)
入居者さんが出かけるとき、すれ違う時にご近所さんにこんな挨拶があったら素敵だなと思ってチョイスしています。
▲伊藤が好きな映画「トゥルーマンショー」の挨拶
一緒に描かれている照明機材については、是非映画本編を見て頂ければ分かるかと。
その他にも探して頂ければ、自身の生活とリンクする名台詞があるかもしれませんので、楽しみながら探していただきたいです。
ーめちゃくちゃ伊藤さんのこだわりが詰まっていますね(笑)
伊藤:だいぶ詰め込ませて頂きました。
ソーシャルアパートメントとして初めての試みとなる共用部設備の「映画館」が完成して、映像や音の迫力を体感した時には、物件開発に携わってきたスタッフと、鳥肌立てながらハイタッチしたことは、素晴らしい思い出です。
▲FILMS和光のモデルルーム
FILMS和光は、オープンはしましたが、まだまだ完成じゃないと思っています。
「場所」ができたあと、住む人たちによってどのように、映画館「FILMS」が生きていくのかが、これからも益々楽しみです。
ぜひ多くの人に「FILMS」での暮らしを体験して頂きたいと思っています。
ソーシャルアパートメントの最新情報を配信中!