【寄稿】ネイバーズ東十条 ツバサさん vol.4|終わりのないパーティのような日々。ソーシャルアパートメントでのとある1週間
入居者さんからソーシャルアパートメントでの体験をお届けしてもらう寄稿コーナー。今回はネイバーズ東十条にお住まいの「イノウエツバサ」さんによるコラム「第二の青春、ソーシャルアパートメント」vol.4です。
僕にとってのソーシャルアパートメント生活は、毎日繰り返されるパーティのような日々だった。
仕事が終わると、ラウンジで住人とごはんを食べながらお酒を飲む。月に数回は誰かの誕生日会などのイベントが開催され、そこでは文字通りパーティ状態でお酒を飲む。
終わりのないパーティ。 そんな毎日が楽しかった。
もちろん、ソーシャルアパートメントの日常は住人の数だけ存在する。これはあくまで僕にとってのソーシャルアパートメントの話だ。
僕が住んできた3年間は、どんな日々だったのか。ネイバーズ東十条のとある1週間を振り返ってみようと思う。
月〜木。昼はワークスペースで仕事、夜はラウンジで酒を飲む
月曜日
ネイバーズ東十条では水回りが部屋についているので、顔を洗ったり、歯磨きをしたり、トイレに行ったりは自室で完結できる。身支度をし終えたら、仕事を開始する。僕はリモートワークの多い働き方なので、ワークスペースで仕事をすることが多い。
この日も朝からワークスペースで仕事をすることにした。エレベーターで2階に降りると、コーヒーの香ばしい香りが漂ってくる。ネイバーズ東十条はコーヒーがテーマの物件。コーヒーミルやエスプレッソマシンがあるので、コーヒーを豆から淹れて飲む人が多い。
この日は月曜だからか、心なしか人が少ない。掃除をしてくれているハウスキーパーさんの掃除機の音が響く。ラウンジのテーブルには、既に仕事をしている人たちがいる。ネイバーズ東十条ではラウンジのテーブルか、ワークスペースがみんなの仕事場になっている。
「おはよう」といつもワークスペースにいる人たちに挨拶をして、仕事を始める。ワークスペースは少ないときは2、3人、多いときでも7、8人くらいの人数だ。この日は3人ほどしかおらず、程よい距離感で仕事ができる。
オンラインの打ち合わせを行う人もいる。僕は打ち合わせは基本的に部屋で行っているので、打ち合わせが続くときはずっと部屋にいることになる。
夜まで仕事をしたあとは、ジムへ行き、そのまま外食で夕飯を済ませた。この日はラウンジには寄らずに、晩酌をしながら映画を観たりして自室で過ごした。
どのソーシャルアパートメントでもそうだと思うが、ほぼ毎日ラウンジに降りる人、たまに降りる人、ほとんど降りない人というグラデーションで分けられる。これはその人のタイプにもよるし、住んできた年月によっても変わってくる。
僕は3年住んできて、最初の1年半はほぼ毎日降りていた。ここ半年ほどは何かイベントごとがあるときだけ降りるようなタイプになってきている。
火曜日
昨日と同じようにワークスペースで仕事をする。
お昼になると、2階のキッチンで簡単に調理をして昼ご飯を食べる。忙しいときはコンビニで買ったり、外食をすることもある。歩いてすぐにセブンイレブンやすき家や松屋、中華料理屋などがあるので、外食には困らない街だ。
お昼どきのラウンジはだいたいいつも同じメンバーが、昼食を食べている。リモートワーク中心で働いている住人たちだ。3,4人で各々で用意したごはんを食べている人もいれば、PCに向かって仕事をしながら食べている人もいる。ひとりもくもくと食べている人もいる。僕はだいたいこれかもしれない。
この日は住人たちとごはん会があったので、19時くらいに仕事を終えたメンバーで買い出し。近所のスーパーは品揃え豊富で重宝している。
キッチンでみんなで料理をして、囲んで食べる。食べ終わったあとは、まだ残りたい人で二次会となりお酒を飲みながら語り合う。
お酒がなくなってくると、歩いて3分のセブンイレブンで調達して飲み続ける。この3分の距離を何度往復したことか。
遅くに帰ってきた住人も加わり、さらに飲み続け、気づけば0時を超えていた。
水曜日
この日は出社したので、帰りにそのまま外食で夕飯を済ます。この日は近所の銭湯・やなぎ湯へ。ここはサウナが素晴らしい。1時間に1回、10分間続くオートロウリュがめちゃくちゃ熱くて最高。東十条の地域の人達が集まる憩いの場だ。
すっかり整ったあとに、ラウンジに寄ってみると、仲の良いメンバーが飲んでいたので、合流。また深夜まで飲んでしまった。
木曜日
この日はリモートワーク。仕事を終えたあと、既に退去した元住人と飲む予定があり渋谷へと向かう。ネイバーズ東十条で知り合った仲の良い友達とは、退去したあとでも会っている。もちろん退去したら会わなくなる人もいるが、このあたりは学生時代の友達と同じ感覚かと思う。
コミュニティという観点から考えると、退去したあとも会える友達を作り、関係を維持することは結構大事なことなんじゃないかと思っている。
東十条駅に到着後、飲み足りなかったので、近くのバーへ。住人の1人と合流して飲む。また深夜まで飲んでしまった。
華金・土日、終わらないパーティ
金曜日
朝から出社だったので電車に乗る。ネイバーズ東十条は駅まで5分ほどで行ける駅チカ物件なのが良い。仕事を終えて帰宅したあと、元住人の誕生会に参加する。この日は元住人が何人も参加していた。退去したあとでも誕生会などのイベントごとがあると、物件に遊びに来る人は多い。
食材の買い出しをして、料理をして、みんなでお祝いする。金曜日ということもあり、みんなお酒が入ってきて次第にパーティ状態になっていく。ちょうど良いタイミングでサプライズでケーキを出して、みんなで記念撮影。
そのあと、DJをプレイしたりもして、深夜まで盛り上がった。
土曜日
誕生会などが開催された翌日の朝のラウンジは、驚くほど静かだ。お酒の缶や瓶が残っていて、まさに祭りのあと。
この日は、物件内で開催される音楽祭のバンド練習のためにスタジオへ行った。僕はドラムを担当している。2時間練習したのち、夜は各々の時間を過ごす。僕は飲み会に行ったあと、帰りに住人たちが飲んでいるスナックに合流して、深夜まで飲み明かした。
休日は住人たちでどこかに遊びに行くこともあれば、各々で過ごすこともある。1年を通してフェスやキャンプやスノボや旅行に行くので、遊びに行く機会が増えた。大学生か、と言いたくなるくらい遊んでいる気がするが、今だけだからまあ良いかと言いながら、もう3年になる。
退去したらさすがに機会は減るだろうけど、フェスはたぶん行き続ける気はしている。
日曜日
昨日の飲酒が祟って、昼近くまで寝ていた。ジムに行って、掃除をし、ワークスペースで仕事をする。日曜日の昼は人が少ないことが多い。同じように仕事をしている人もいるから、少し安心する。
この日は車で20分ほどの場所にある、草加健康センターに数人で行った。サウナが有名な場所でサウナ好きの住人と何度か行っている。
サウナのあとは家に戻って、簡単に鍋を作って食べた。
そして、パーティは終わり、思い出になる。
僕が経験した、ソーシャルアパートメントの日常を書いてみた。これはあくまでもソーシャルアパートメント生活の一部に過ぎない。実際には穏やかな生活を過ごす人達も数多く住んでいるし、僕自身も今はラウンジでお酒を飲むこともなく、部屋で過ごすことが多い。
それでもこの先振り返ったとき、ソーシャルアパートメント生活で思い出すのは、きっとこのパーティのような日々だと思う。
繰り返されるパーティのような毎日も、いつかは終わりを迎える。パーティはいつか必ず終わるからこそ、記憶に残るのだ。
こんなに楽しい日々をいい歳をした大人になって過ごせたのは、ソーシャルアパートメントに住んだおかげだ。
ありがとう、ネイバーズ東十条。
(取材・執筆・撮影:イノウエツバサ)