ソーシャルアパートメントはロールモデルの宝庫。就活後に入居を決めた理由とは<後編> | ネイバーズ東十条 [インタビュー]
ソーシャルアパートメントに入居する学生の入居者さんにフォーカスした新企画
ソーシャルアパートメントは30歳前後の社会人の入居者が多いものの、1物件に何人かは学生も住んでいます。なぜ学生でSAという住まいを選んだのか、その理由をソーシャルアパートメントを運営するグローバルエージェンツでインターンをしている私、後藤が同じ学生という立場からお話を伺ってきました。
後編では、たけしさんの実際のSAでの交流の様子や、今後挑戦したいことについて伺いました。
ラウンジでのふとした会話からBBQへ
ーーここからはまず、たけしさんの入居者との交流の様子について伺っていきます。入居者との思い出に残っているエピソードはありますか?
入居して少し経った頃に、秋川渓谷に入居者の方達とBBQに行きました。数日前から食材を買い出しに行ったり、事前に下ごしらえしたりとなかなか本格的でしたよ。
ーーとっても楽しそうなお写真ですね!このイベントはどうやって決まったのですか?
特別に企画したイベントというよりは、ラウンジで誰かが「BBQに行きたい」って話をして、そこからだんだん計画を立てていって、主にそこの場にいた人たちで誘い合ってって感じですかね。イベントをする時はいつもそんなゆるい感じで決まることが多いです。
大学生だけだと、お酒飲んで肉焼いておしまい!って感じが多いですけど、社会人で一人暮らし慣れしている方と行くと、広いキッチンが備わっている物件に住んでいるだけあって、さすが皆さん普段から料理される方たちだなと思わせるようなものになって…料理も本格的でしたね(笑)。
僕自身も、このBBQで普段話せてなかった入居者の方とも打ち解けられて良かったです。
ーー確かに大人が本気で楽しむBBQってまた大学生の感じとは違いそうですね(笑)。他にもSAならではと感じた入居者の方との交流などはありましたか?
入居して一番感じたのは、外国籍の方と英語で話せる機会がしっかりあるところですかね。グアム出身の方で英語しかしゃべらない方が入居されていて、自分も英語は日常会話レベルなんですが、勇気を持って話してみると「わりとこんなんでも通じるんだ」と使ってみて分かる発見がたくさんありました。日本語を勉強している外国籍の方も多いので、お互いwin-winな関係なのもいいですよね。
英語が上手な日本人の方の話し方を真似して話してみるのも結構勉強になります。人の真似をしていると自然と上手くなるんじゃないかと思ってます。生活の中で英語を使うので抵抗感なく話せますし、相手も理解しようとして通じているので、結局「伝えよう」という想い大事だと実感しました。
ーー教室など改まった場所で英語を学ぶのではなく、英会話を実践できる場が自分の家の中にあるのは、英語を学びたい学生やそうでない学生にとっても非常に貴重な機会になりそうですね。
0か100かの人間
ーーさて、ここまで入居者の方との実際の交流の様子について伺ってきましたが、ここからはよりたけしさんのプライベートな部分についても伺いたいです。まず、たけしさんのキャラを一言で表すと?
そうですね。「0か100かの人間!」だと思います。面白そうだと思ったらすぐ行動、行き当たりばったりな人間かもしれません。旅行が趣味なのですが、あっちこっちにでかけたかと思えば、全然家からででなくなったりと…そんな感じですかね(笑)。そのとき没頭しているものに振り切ってしまっているのかなと。
資格勉強とかも、ある日急にやる気が出てきて短期集中でやるようなタイプです。入居者の方には、ずっと資格勉強を朝から晩までされている方がいて、その姿に感化されてやらなきゃ!となるときもありますね。
ーーSAを知ったときも、知ったその日にお問い合わせをいただいたんでしたよね。たけしさんはなんだか冒険家のようなところがあるのかもしれないですね。
そうかもしれないですね。この前北海道を旅行したときも、10泊11日で行ってきたんですけど、旅行の醍醐味は思い通りにいかないところだと思っていて、その時の宿も次の日の泊まる宿だけ予約して、あとは割りと計画はしっかり立てずに旅行してました。
ここの入居者にも、旅行好きな方が多いので、おすすめの場所とかを教えてもらって、また気が向いたら行きたいですね。
ーーほんとうに即行動ですね!そんなたけしさんは大学ではどのような活動をされていたんですか?
大学では自分たちの手だけで0から作り上げた作り上げた英語劇が印象に残ってます。
多い時は30人ほどのメンバーで、それぞれが役割をもっていた中で、自分は作品を作るにあたって、メンバーのモチベーションコントロールや設備・金銭管理などを担当していました。人をまとめてみんながうまくいく姿や、お客さんに喜んでもらえる作品を作れたことに達成感がこみ上げてきたのを覚えてます。
実は、新型コロナの影響もあって、なかなか劇がスケジュール通りに進行しなかったときに、チームの中でストレスが溜まってしまうメンバーもいた中で、なんとか対面で舞台をしたいという思いを胸に一時活動休止などを経験しながらも5ヶ月に渡って舞台を完成させたことが思い出深いですね。
新しい価値観をすり合わせられる場所
ーー不測の自体に見舞われながらも、チームをマネジメントしていく中で、無事舞台を完成へと導いていったのですね。ご自身を0か100の人間と言いつつも、うちに熱い部分も秘めているたけしさん。これからの夢や目標について教えてください。
車いすに乗って生活するのが、自分の生活のベースにはなっているなかで、最初は自分と同じ境遇にいる人たちの為に事業を興したいと考えていました。
でも、いろんな人と出会っていく中で、結局障がいを持っている人が障がいを持っている人たちに還元している形になってしまうと、循環がそこの世界の中だけで起きていると思うようになったんです。
そうなると健常者と障がい者との間に分断が起きてしまい、かかわり合いが生まれないと感じてて、自分が健常者と呼ばれる人たちの中で、評価されるものをアウトプットできたらいいなと常々考えています。
ーー「健常者」と「障がい者」という分断をなくす橋渡しのような存在を目指されているということでしょうか?
そうですね。未だに、健常者と障がい者を分ける考え方があるように感じていて、これは極論ですが、スティーブ・ジョブスがもし車いすに乗ってたら、世界の人たちの車いすの人たちに対する見方も変わるんじゃないかと思うんです。
もちろん今も差別的なものは無くなってきているとは思いますが、本当にフラットな形でみられる環境にするにはどうしたらいいかと考えたときに、今はまだ「健常者」として言われるところで、インパクトを残すにはどうしたらいいかということ探し続けている感じですね。
少しずつの積み重ねによって、道を創れたらあとに続く人たちが増えるかもしれないと考えています。
ーーSAでの様々な入居者の方との関わりや、大学での演劇チームを完成へとまとめた経験も必ずその道を創る積み重ねになっているのでなないでしょうか!それでは最後に、ソーシャルアパートメントへの入居を悩んでいる学生さんに一言お願いします。
想像がつかない暮らしが沢山あるかと思いますが、悩んでても結局は、分からないものは分からないままです。とりあえず期間は1年、2年などどちらでもいいので入居してみて、(自分に)あったらいいし、合わなかったとしても、それもいい経験になると思います。
新しい価値観をすり合わせられる場所としては最適なのかなと思います。
【編集後記】
今回お話を伺ったたけしさんは、ネイバーズ東十条で、社会人入居者さんたちが様々なロールモデルとなることで、たけしさん自身のキャリアを深く考え、目標へのモチベーションに繋げていることがお話から伺えました。
物件内の交流や大学での活動を経験し、「健常者」と「障がい者」と今呼ばれているその分断をなくすきっかけとなるべく、「健常者」といわれる方たちとの交流を大切にしたいというたけしさん。年齢という壁を壊し、学生時代から様々な価値観に触れることができる環境はソーシャルアパートメントならでは。
一人暮らしを始めてみたいけど、いきなり一人の環境は不安。何か学生のうちにしか手に入れられない出会いが欲しいと迷っているそこの学生さん。
新たな価値観に触れる出会いをソーシャルアパートメントで体験してみてはいかがでしょうか。
(取材・文:Goto 撮影:Kuroda)
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