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人を繋ぐきっかけとなる服をつくりたい。TARROW TOKYOコラボ企画ネイバーズ東十条メンバー座談会

アパレルブランド「TARROW TOKYO」とのコラボレーション企画である、入居者と共同で新しい洋服を作るプロジェクトが今年の春からスタート。今回はネイバーズ東十条の入居者さんで構成されたチームが、”交流するきっかけとなるような服”をテーマに製作。洋服が出来上がったので、ネイバーズ東十条のプロジェクトメンバーのみなさんへお話を伺いました。

ーー本日はよろしくお願いします。このチームはどんな繋がりで生まれたのでしょうか?

りょう:
もともと、みほちゃんがこの企画の説明会に参加していたんです。僕自身も服作りに興味があったこともあり、みほちゃんが自身のInstagramで呼びかけているのを見て、声をかけました。そこから話が進んで、僕がゆかちゃんとうまちゃんを誘った形です。

後日、エントリー用の動画撮影をつば兄に頼んだら「せっかくなら全部に携わりたい!」と言ってくれたので、最終的にこの5人になりました。

TARROW TOKYOとのコラボレーションはソーシャルアパートメントの住人からの公募制でしたよね。採用されるように、どうやってチームの熱意を伝えましたか?

ゆか:
前回の企画のときも応募数が多かったと聞いたので、そこから制作のチャンスを得るにはどうしたらいいか、時間をかけて何度も話し合いました。最終的に人柄が伝わるPR動画、メンバーの強みをまとめたチラシ、PR文章の3つを提出することに決め、私はPR文章の作成を担当しました。5人それぞれが異なったキャリアを積んでいるので、アパレルへの専門性は無いけれど、だからこそユーザー目線で良い商品が作れるということをアピールしました。

結果的に20組以上ものグループから私たちが選ばれたと聞いたときは、本当に嬉しかったです!

熱意が伝わり、製作のチャンスを掴んだ東十条チームですが、改めて今回製作した服のテーマを教えていただきたいです。

みほ:
“人を繋ぐきっかけになる服”です。私自身、ソーシャルアパートメントに入居した当時は、みんなと仲良くなれるか不安でした。そんなときに同じ服を持っていたり、一緒に着て何かをしたりしたら一体感を得られるだけでなく、誰かと繋がるきっかけになるんじゃないかな?と思ったんです。なので、アウトドアの場面だけでなく、普段使いもできる服をつくりたいと思っていました。

具体的にはどのようなアイテムを製作したのでしょうか?

みほ:
私たちが今着ているこのフリースです。生地や丈感、襟のかたさなど、細部にまでこだわりました。生地でいうと、価格を考えて最初は違う生地でサンプルを作っていたんです。けど、それだと着心地があまり良くないし、TARROW TOKYOの「良質な服が大切に長く着てもらえる世界を作る」に反しているなと。そこで、価格は上がってしまうけど、防寒機能を強化したアメリカ製の生地を採用しました。細かく編まれた特殊なニット構造になっているので、通気性を保ちながらも冷気を遮断できる優れものです。

また、襟もかたすぎず、長すぎずの素材感とサイズ感に修正したほか、このポケットに関しては、ファッション性のあるデザインを保ちつつ、どうすれば物を入れても服の外にポケットの裏側が出ないか、アドバイスを頂きながら2時間は話し合いました。

他にも、「東十条チームが作ったことをどこかに入れたい!」という想いから、「COFFEEからはじまる、小さな生活革命」というネイバーズ東十条のキャッチコピーをジッパーのタグに英訳して入れるなど、細部までこだわり抜いたフリースになっています。

こだわりが詰まった洋服なのですね!特に悩んだポイントはありますか?

うま:
カラー展開は最後まで悩みました。ベーシック色と個性的な色の2色展開にすることは決まっていたのですが、生地見本と出来上がったサンプルはイメージしていたものと違くて。ライム色は即決だったんですが、ベーシック色をダークグレーにするか、ライトグレーにするか、最後まで決めかねていました。そこで、せっかくだから東十条のみんなの意見も反映したいと思い、全体LINEグループで投票してもらった結果、このダークグレーとライムの2色にしました。

住人のみなさんの想いも取り入れているのですね。

ゆか:
最近は挨拶代わりに早くコラボ服が欲しい!と声をかけられることも多いです(笑)Instagramで過程を発信しているので、楽しみに待ってくれている住人も多いみたいで嬉しいです。

りょう:
10月31日に行った打ち合わせの記念写真は、住人のみんなにも写ってもらって。その日はちょうどハロウィンパーティーが行われていたので、服づくりの工程だけでなく、Instagramを通してソーシャルアパートメントの様子も伝えられたらいいなと思っています。

今回のチームメンバーにはそれぞれ異なる強みがあると伺いました。具体的にはどんな役割分担をしていましたか?

みほ:
Instagramのコンテンツやチラシなど、クリエイティブ系は全て私が担当しています。つば兄は文章作成、ゆかちゃんはInstagramの投稿予約とか。りょうくん、うまちゃんはビジュアル担当かな(苦笑)

というのも、実は途中まで特に担当を決めず、やりたい人、出来る人がやるというスタンスで進めていたんです。でもそれだと、気づいた頃には企画に対する温度差や、タスクの偏りが結構出てしまって。途中で私が気持ちを打ち明け、話し合った結果、ゆかちゃんの提案で週次でリーダーを交代するルールに変更しました。

製作にあたり、TARROW TOKYOの方々からアドバイスをもらうことはありましたか?

つばさ:
僕たちの希望を実現するために、素材や色展開など、実際に販売する一つの商品として服づくりのプロの視点から的確なアドバイスを頂いただけでなく、生産過程を理解するために工場見学もさせて頂きました。僕たちとともにこの企画をより良いものにしようという想いが伝わってきて、本当にありがたかったです。

さいごに、コラボ服の購入を検討している方に向けてメッセージをお願いします。

りょう:
11月9日と10日に浦和パルコでポップアップを開催したんですが、住人や友達など多くの方がコラボ服を見に来てくれて、とても嬉しかったです。今後もソーシャルアパートメントのイベントなどにも展示させていただく予定ですので、お楽しみに!

うま:
こだわりのフリースが誕生しました。同じ色・形でも着こなしの自由度があるし、住人や友達が繋がるきっかけになればいいなと思うので、ぜひ手に取ってみてください。

ゆか:
最初はいいものができるか不安だったんですが、実際完成したものは可愛くてとても気に入っています!2色とも欲しくなるくらい、すごくいい服ができたと思っているので、ぜひいろいろな方に着てもらいたいです。

つばさ:
僕はフェスやキャンプに行くことが好きなのですが、そういったタイミングに本当にぴったりだなと思っています。どこかに出かけるとき、一緒に着て遊べるきっかけになるような服をつくることができました。

みほ:
「コラボ服買ったんだ!」という、その一言をきっかけに新たな繋がりが生まれたら嬉しいです。

素敵なお話ありがとうございました!

TARROW TOKYOとネイバーズ東十条メンバーのコラボレーションによって生まれたこだわりのフリースジャケット。

TARROW TOKYOのオンラインショッピングサイトから購入が可能です。ご興味のある方はぜひサイトをチェックしてみてください。

(取材・執筆:星田沙織、撮影:松間継史)

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