18歳で上京、東京に帰る家ができた。ダンスを仕事にする最年少入居者が得た、ソーシャルアパートメントでの安らぎの日々
多様な仕事や趣味、考え方を持った人が住むソーシャルアパートメント。この家には入居者の数の分だけ、それぞれの暮らし方があります。
今回、お話をお聞きするのは、「ソーシャルアパートメント宮前平」に入居して9ヶ月を迎える”りこ”さん。
高校卒業後、ダンスを仕事にするために、18歳で上京。最年少でソーシャルアパートメントに入居しました。初めてのダンスの仕事と、初めての東京。そんな慌ただしい生活の支えになったのは、ソーシャルアパートメントでの生活でした。
挑戦を続けるりこさんにとっての、ソーシャルアパートメントでの日々を話してもらいました。
東京にダンス以外のコミュニティが欲しかった
──りこさんは、ダンスをするために、高校を卒業してすぐに上京してきたんですよね。
そうです。昨年の4月に上京しました。芸能事務所でアーティストにダンスの振り入れをする仕事をしています。
──ダンサーとしてライブに出たりもするんですか?
今のところ、それはしていないんです。自分がダンサーとして出ていきたいのか、裏方としてライブを作っていきたいのか、まだはっきりと決まっていなくて。どちらにも興味があったんです。
ダンサーも裏方も、どちらもできる環境に身を置いて、自分のダンスを磨いていけたらと思って、今の会社に入りました。
──ダンスを仕事にしたいというのは、いつから考えていたんですか?
小さい頃からです。とにかくずっとダンスが好きで。勉強しているよりもダンスをしていたかったから、高校もダンスを専門にできる学校を選びました。
高校卒業後も進学する選択肢はなくて、ダンスで生活するために上京しました。
──ずっとダンス1本でやってきたんですね。上京するタイミングでソーシャルアパートメントに住み始めたということですが、住もうと思ったきっかけは何だったのですか?
最初、お母さんがこの物件のことを教えてくれました。内見に行ったとき、上京して1人で生活していくということを考えたら、ここが1番いいなって思ったんです。今通っている会社の最寄り駅まで1本で行けるし、駅チカだし、家賃面もだし。
なにより、初めて東京に来たときに、ダンス以外のコミュニティがあったらいいなと思っていたので、そこも魅力でした。
ソーシャルアパートメントに住んでなかったら、病んでたと思う
──実際に9ヶ月間、ソーシャルアパートメントに住んでみてどうでしたか?
ここに住んで、本当に良かったって思います。昨年は、1人だったら絶対病んでたなって思う瞬間がめちゃくちゃ多くて。
仕事が忙しかったり、人間関係の面でもいろいろあったりして、体調を崩したことがあったんです。
そういうときに、家の仲良い人たちが心配してくれて。薬とか飲み物とかを買ってきてくれたり、ごはんを作ってくれたりして。本当に救われました。
──体調を崩したときに、そういうことをしてくれる人が同じ家にいるというのは、ありがたいですよね。
それに、ここに入ったからできたなって思う経験もいっぱいありました。みんなで伊豆に旅行に行ったり、日光に行ったり、人生初のSUPをしたり。絶対に1人じゃ行ってないので。冬にはスノボに行こうって話もしています。
みんな大人だから、車も運転してくれます。ありがたいですね。
──どんな人たちと仲が良いんですか?
6〜7個くらい上の人たちと結構仲が良いんですよ。お姉さん、お兄さんたちですけど、そんなに年齢の差を感じずに接してくれています。
私はもともと、性格的にそんなにわちゃわちゃしないタイプで、同世代より落ち着いている方なんです。昔から年上歳上と接する機会が多かったからかも。高校のときも、関わっていたダンサーやスタジオのオーナーは年上歳上ばかりでしたし。
家がリラックスできる場になっていることが、本当に大きい
──普段の生活はどんな風に過ごしていますか?
仕事が忙しくないとき以外は、ラウンジに降りています。 みんなで鍋を作ったり、ドラマを一緒に観たりして。
仕事で嫌なことがあったときに相談したりもします。社会人の先輩としていろいろアドバイスをくれて、とても助かりました。
家がリラックスできる場所になっていることは、私にとって本当に大きいなと思っています。
──まさに、東京の帰る家になっているんですね。生活の場が仕事とは別のコミュニティになっているからこそなんでしょうね。
そうですね。おかげでオンとオフをはっきり分けられています。個室があるから1人でいたいときは、自分の部屋にいればいいですし。
── これからソーシャルアパートメントでやってみたいことはありますか?
他物件との交流に、もっと顔を出そうかなと思っています。昨年のSocial Summer Outing(ソーシャルアパートメント入居者が参加する夏の大型イベント)でダンスを披露したんですけど、そういうイベントに遊びに行ったりもそうだし。まだ他の物件に遊びに行ったことがないので、お邪魔してみたいです。
今年の目標は、韓国のMAMAに出ること
── ダンスではどうでしょうか。これから挑戦していきたいことはありますか?
今の会社の仕事だけに頼らずに、収入を安定させたいと思っています。今年から、インストラクターの仕事も新しく始めることにしました。
あと、今年は自分がステージに立ちたいですね。昨年は教えてばかりだったので。
──どういうステージに出たいですか?
韓国の音楽番組「MAMA」に出演したいです。K-POPアイドルのバックダンサーとして。
友達が結構出てるんですよ。そういうの見てると悔しくて。だから今年は自分も出たいです。出演するには人脈が重要だったりするんですけど、こうして言葉にするのは大事だと思うので。
── K-POPは今だとやっぱり大きな存在ですよね。
最近、ハマってるのもあって。それに、大きいステージに立ちたいなら断然K-POPだなって思います。だから今年は韓国に行きたいですね。最近、韓国語も勉強し始めました。
これは今の1つの目標ですね。
──最後に、ソーシャルアパートメントに入居を考えている人にメッセージをお願いします。
いろいろな年齢の人と出会えて、普段できない経験ができたり、自分にとってのリラックスできる場にもなっているので、すごく良い環境だなと思っています。
こんなにたくさんの人と住む場所って、なかなかないと思います。会社の人に何人住んでいるのって聞かれて、90人くらいって言うとびっくりされますし。
人生のちょっとの時間だけでも、この生活を経験してみると良いんじゃないかなと思います。
(取材・執筆・撮影:イノウエツバサ)