SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

【社員インタビュー】感謝を見える化する仕組みをつくりたい -100Thanksに込めた想い-

2025-03-09

ソーシャルアパートメントの内側を創り出す人に焦点を当てる社員インタビュー企画。今回は、グローバルエージェンツに入社して6年目、そしてソーシャルアパートメント入居者としての経験もある山本さんにお話をお伺いしました。

突然ですが、皆さんは日常の中で、誰かに助けられたり、支えられていると感じる瞬間はありませんか?そのとき、相手に「ありがとう」と伝えられたでしょうか。

山本さんは様々な業務に携わる中で、感謝を見える化する仕組み「100Thanks(ワンハッドレッドサンクス)」という企画を立ち上げました。

筆者としては、なぜ100Thanks企画しようと思ったのか、どんな思いでこの企画を実施しているのか気になり、インタビューをしてみました!

山本さんてどんな人?

Q:まずは山本さんについて教えてください!普段はどんなお仕事をされているのですか?

山本さん:
主にソーシャルアパートメントの新規物件の開発や物件の改修をしています。建物の大型修繕や不具合があった際にオーナー様へ報告したり、家具家電の選定交換をしたりしていますね。

Q:ソーシャルアパートメントに過去住んでいた経験があると伺いました。物件や、入居のきっかけ、ソーシャルアパートメントでの暮らしについてお伺いしたいです。

山本さん:
ワールドネイバーズ護国寺という物件に、2017年から2023年にかけて6年と6ヶ月入居していました。
入居のきっかけは、もともと勉強のために英会話教室に通っていたのですが、月額5万円となかなかな金額なので、節約のために住みながら英会話できる物件を探していました。「英会話 住まい」と検索するとソーシャルアパートメントがヒットし、その中で当時の営業スタッフにおすすめされて即決しました(笑)。

Q:ワールドネイバーズ護国寺での生活はどんな暮らしでしたか?

山本さん:
とても楽しかったです。6年半も住んじゃいましたからね(笑)。
180世帯で国際色豊かなコミュニティで、ラウンジにいるだけで英会話ができるのはもちろんのこと、価値観が十人十色ある環境で、日々刺激的でした。 季節物のイベントも盛んで、クリスマスパーティーやバレンタインイベントにもたくさん参加しましたね。 入居者主体のイベント企画を通して、周りへの配慮の大切さを学びました。

Q:入居中にグローバルエージェンツに入社したと伺いました。きっかけは何だったのでしょうか?

山本さん:
前職が海外インテリアの代理店販売を行っていたのですが、店舗が閉鎖するタイミングでグローバルエージェンツのスタッフから声をかけられたことがきっかけです。
企画の段階から入居者を巻き込んだ「入居者幹事」との合同企画の運動会が2018年の9月に開催されたのですが、わたしも入居者幹事として企画に参加したんです。
そこでグローバルエージェンツスタッフの皆さんと仲良くなり、グローバルエージェンツのリクルートイベントに参加しないかと声をかけられました。
実際に参加してみると、スタッフの皆さんの印象が良く、楽しそうに働かれているのが伝わり、面接を受けようと決めました。もう入社して5年目になります。

▲2018年に開催された物件対抗の運動会の様子。
▲全部で22物件、合計180人が参加した大型イベントです。

ソーシャルアパートメントでの生活で感じていた「陰ながら誰かのために動いている人にスポットライトを当てたい」という想い

Q:山本さんが立ち上げた「100Thanks」企画はどのような内容なのでしょうか?

山本さん:
簡単に言うと、「伝えそびれた感謝」や「普段なかなか言えないありがとう」を伝えるお手伝いをするプロジェクトです。
ソーシャルアパートメントの入居者の皆さんから感謝のエピソードを募集し、先着100名の方に、感謝を伝えたい相手へプレゼントを贈るためのギフトカードをお送りしています。なお、ギフトカードの費用はグローバルエージェンツが負担しています。

また、感謝の気持ちが広がるように、いただいたエピソードは入居者アプリや物件のデジタルサイネージ(電子掲示板)で紹介し、他の入居者にも共有しています。別の物件に住む方のメッセージも見られるため、物件を越えたつながりが生まれるきっかけにもなっています。
この企画は2023年3月9日にスタートし、半年に一度開催しています。今年の3月9日で5回目の実施を迎える予定です!

▲ネイバーズ京都二条城に設置されているデジタルサイネージ(電子掲示板)。
天気予報やソーシャルアパートメントの最新の情報がチェックできます。

Q:100Thanks企画のきっかけを教えてください。

山本さん:
ソーシャルアパートメントでの生活が大きく影響していますね。
わたしが住んでいた物件は国籍、バックグラウンド、価値観も多様なコミュニティだったので、共用部の使い方も入居者の数程ある物件でした。

でもそれだけ住んでいる物件のキッチンがいつも使いやすい状態に保たれていて、誰だか分からないけど習慣として他の人が使った食器を洗って片付けてくれたり、ハウスキーパーさんがお休みの日に、使用済みの布巾を洗濯して補充してくれたりする人がいたんです。
ずっとその誰かに感謝を伝えたいなと思っていたのですが、結局その誰かの正体は分からなかったんです。そこで「陰ながら人のために動く人や行いって話題に上がることがあまりないのかもしれないな」と気づきました。

もしかしたらその「誰か」は特定の人ではなくて、複数の人が気づいた時にやってくれるのかもしれません。そういう人たちに損をしてほしくないし、スポットライトを浴びる機会があってもいいのではないかと考えました。そこが100Thanks企画のスタートですね。

 

「感謝を見える化」する取り組み:100Thanks

Q:「陰ながら誰かのために動いている人にスポットライトを当てたい」のスタートからどのように100Thanksの内容を組み立てたのでしょうか?

山本さん:
初めは「感謝状」のような形で何かを送るのはどうかと考えたのですが、それだけでは勿体ないと思いました。 陰ながら共用部をきれいにしてくれる「誰か」の存在の影響で、私も自然と周りのことを気遣うようになり、やはり「ポジティブな行い」は周りの人にいい影響を与えると気づきました。

例えば、以前住んでいたソーシャルアパートメントでは、誰かが共用部のテーブルを拭いているのを見た人が、自分もゴミを拾うようになった、ということがありました。 こういった小さな変化が、コミュニティ全体の雰囲気を明るくしてくれると実感しましたね。 そこで、誰かのために動いている人にスポットライトを当て、感謝を見える化することによって、感謝の連鎖が広がりコミュニティにもいい影響を与えられるのではないかと考えたんです。
ソーシャルアパートメントは管理者のいないコミュニティなので、自由度が高く、多様な人々が集まる環境です。 だからこそ住む人たちがその物件の文化をつくると思っています。

感謝のエピソードを募集することで、
①自分が感謝したい内容や相手を考える機会になる。
②そのエピソードを投稿してくれた人に、プレゼントを贈ることができるギフトカード
③ギフトカードを使って、伝えたい相手にありがとうを伝えることで、感謝する人もされた人も温かい気持ちになる。
④募集したエピソードは物件のサイネージで表示をすることによって、周りの人たちにもポジティブが伝わる。

これで良い行いをした人が損をすることなく、コミュニティにもいい影響を与えられるのでは、と内容を組み立てました。


Q:具体的にどんなエピソードがあったのでしょうか?

山本さん:
入居している物件の友達に対してはもちろん多かったですが、ハウスキーパーさんへの感謝が想像より多かったですし、内覧を担当した営業スタッフ宛のメッセージもありました。 意外でした。

届いたメッセージはもちろんスタッフにも伝えたのですが、やはり励みになると喜んでいました。

あとは、普段話す機会はないけどすれ違った時にいつも挨拶をしてくれたり、重い荷物をもっているときに入口の扉を開けてくれたりと、さりげない優しさを毎回くれる人への感謝や、ハウスキーパーさんがお休みの日に、有志で共用部をピカピカにしてくれた入居者たちへの感謝も印象的でしたね。
疲れている時に読むと胸があつくなるようなエピソードがたくさんありますね(笑)。
(※実際のエピソードは末尾に記載しております。)

 

日頃から感謝する文化を根付かせたい:100Thanksの今後の展開は?

Q:100Thanksの取り組みが目指す先は何でしょうか?

山本さん:
日頃から誰かや何かに感謝する文化が根づいてほしいと願っています
100Thanksは半年に1度開催しているのですが、この頻度にも意味があるんです。 1年に1度だと一過性のイベントに留まってしまうし、逆に2〜3ヶ月に1度だと頻度が多くて気に留められなくなってしまう気がします。

100Thanksは手段でしかないので、やはり一番は日頃から感謝する文化が根付いていってほしいなと思いますし、普段スポットライトが当たりにくい人へ感謝するカルチャーになっていってほしいですね。分かりやすく言えば優しい人たちが報われてほしいというか(笑)。ソーシャルアパートメントではそういう文化を築けるコミュニティであってほしいと思います。

Q:100Thanks企画は今後どのような形で展開していこうと思っていますか?

今後は感謝を伝えた後のストーリーも見える形にしたいと考えています。現状の仕組みでは、どのような形で感謝を伝えているのか私たち側ではみれません。なので、応募のあった人の中から更に人数を厳選して、お渡しした様子や感謝を伝えた人がどのような反応をしたのかなどを記事にしてもらう、というのもアイディアとして考えています。

人は人から影響を受ける生き物だと私は思うので、感謝を見える化することによって、陰ながら「いいこと」をしている人が損をすることもない。そしてその感謝(ポジティブ)が周りの人たちに伝播していく。この2つで管理者のいないコミュニティで感謝が習慣となる文化がつくれるのかもしれないと思いました。
もう既にその文化が築けていると思うんですけど、それを更に見える化することによって企画している私たちやそれを見た人たちへも更に温かい気持ちになりポジティブの連鎖が広がるのではないかと考えています。

(取材、文章:Hayashi/撮影:Uchida)

実際に投稿されたエピソード

1️⃣20代 女性:ソーシャルアパートメント新検見川
To:入居者さん
悲しいことがあり、帰宅後泣きながらラウンジに上がりました。いつも仲良くしてくださるみなさんがどうしたの?と話を聞いてくださいました。辛かったね悲しかったね、たくさん聞くよと背中をさすりながら慰めてくれたり、お酒飲もー!と持ってきてくださったり、ずっと寄り添って側にいてくださいました。その4日後くらいには元気になりました。あの時が嘘みたいに明るくなって安心したよ!や、元気になってよかった!と声も掛けて下さいました。本当に嬉しかったし、ここに引っ越して、みなさんと出会えて幸せだなと思いました。見ているかわからないですけど、いつもありがとうございます。

2️⃣20代 男性:ネイバーズ井の頭公園
To:入居者さん
週末にキッチンの掃除を有志で集まり、見事に綺麗にしてくれてありがとう。自分たちの生活レベルを上げることもそうだけど、ハウスキーパーさんの手の届かないところまでキッチリ綺麗に。発起人の2人の呼びかけにその日手の空いてるメンバーが合流して、引き出しもお皿も調理器具もピカピカに。その後のメンテナンスもしやすいようにとビニールで管理しやすくしていただきました。
みんなで使う場所なので個々が綺麗に使っているけれど、それでも汚くなってしまうキッチンを自主的に綺麗にしようとみんなを巻き込んでくれた2人に感謝!

3️⃣30代 女性:ソーシャルアパートメント和光
To:入居者さん
マンション入口で行きあった時、宅配便を受け取って段ボールを抱えた私を見て、入口の扉を押さえてくれてありがとう!普段はあまりお話しする機会がありませんが、ランドリーでお会いした時の挨拶や、廊下や共有スペース、マンション入口ですれ違った時の挨拶などを交わして、お互いにちょっとした気遣いをしながら過ごせる環境が嬉しいです。 ソーシャルアパートメントに引っ越してきてよかったです!

4️⃣20代 女性:ソーシャルアパートメント花小金井
To:ハウスキーパーさん
朝シャワーをした時に部屋の鍵をフックにかけたまま部屋に戻ってしまいました。出勤の時間が近づき、部屋の鍵がないことに気づきました。出発は遅らせることができないし、部屋中探してもどこにもなくて焦っていました。あと3分で出発しないと遅刻してしまう状況でしたが自室以外も探さなくてはと思い、ドアを開けた時に、ハウスキーパーさんがいて、鍵がないか聞いたところ、ハウスキーパーさんはすでに鍵を見つけて持っていてくださり、持ち主を探していたようでした。「わぁ〜!見つかってよかった〜!気をつけて行ってらっしゃい!」と声をかけていただき、とっても嬉しい気持ちになりました。もちろんご本人にも感謝を伝えましたが、私以上に喜んでくれたことが忘れられず、投稿させていただきました。ありがとうございました!

5️⃣20代 女性:ネイバーズ本八幡
To:営業スタッフ
 私は仕事を退職し、ディズニーキャストとして働きたいと思い関東に引っ越しをしてきました。初めての関東、初めての一人暮らしでわからないことだらけで内見も色々見過ぎてもうわからない状態でした。今の物件も駅から近いという私の条件とは少し違ったもので迷っていましたが、メールでのやり取り、当日の内見を担当していただいたKさんが丁寧に物件の事や周辺施設のこと、また実際に自分が住んでいるソーシャルアパートメントのお話などをしてくださり安心して今の物件に住むことができています。いまではソーシャルアパートメントの仲間と遊びに行ったり何気ない日常がとても刺激的で楽しいです。担当の方が嫌な人だったらきっと今の物件にはしていなかったと思うので、Kさんに紹介していただけて本当に感謝しています!ありがとうございました!

6️⃣30代 男性:ソーシャルアパートメント田園調布
To:入居者さん
料理が得意な人が多く、広いキッチンを共に利用する中で、様々な視点を与えてくれています。作る料理はどうしても同じようなメニューになってしまいがちですが、一緒に料理することでレパートリーも広がりました。
また、疲れ果てて帰宅して料理を作る気力もない時、良かったら食べる!?と声をかけてくれ温かい食事を分けてくれることもよくあり、そのような日の食事は格別の美味しさがあります。これからも美味しいご飯をよろしくお願いします!笑

7️⃣30代 女性:ターミナルズ茨木
To:入居者さん
共用洗濯機で丁寧にしてくれるひとへ。いつも、ありがとうございます。どなたか全然、分からないのだけど、洗濯の回収のときに必ず折りたたんで、上にタオルをかけてカゴに入れておいてくれる人がいます。ちょっとしたことだけど、バタバタしている毎日の中、このひと手間がす〜〜〜ごく助かってますし、その親切心を見つけたときにほっこりした気持ちになります。心優しい隣人がいるのはソーシャルアパートメントならではだなって❤︎いつもありがとうございます。

8️⃣30代 男性:ネイバーズ鷺沼
To:ハウスキーパーさん
いつも丁寧で小まめな清掃をしてくださり本当にありがとうございます!
パーティーや旅行の翌日に少し散らかしすぎてしまっても、臨機応変に整理整頓をしてくださる姿を見て、迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちにもなります。
我々が日々を楽しく気持ちよく過ごせているのは120%ハウスキーパーさんのお陰です。
普段は挨拶しかできていないのでこの場をお借りして改めて感謝いたします。
我々もハウスキーパーさん頼みにならぬように設備を綺麗に使う習慣をよりつけていけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

9️⃣30代 女性:ネイバーズ東中野
To:入居者さん
私は人生初めての共同生活で、めちゃめちゃ緊張していましたが、内見の日、ラウンジで話しかけてくれて、入居楽しみにしてますね!と言ってくれた皆さんには今でも感謝しています。笑顔で迎えてくれたのがすごく嬉しかったですし、入居するのは二ヶ月後でしたが、そのときは早く入居したい気持ちでいっぱいでした!
そして、入居して2日目にパーティに招待してくれて、打ちとけやすい雰囲気を作ってくれた皆さん。
いざ入居したら、はじめは少しリビングに行くのが怖くて、他の人と会ったら挨拶すればいいのかな…なんてすごく人見知りになっていましたが、みんなが集まるパーティに招待してくださったので、そこで色々と話せたのは本当に嬉しかったですし、ありがたかったです!
あたたかい東中野の皆さんに感謝しています!

🔟30代 男性:ソーシャルアパートメント浦安
To:入居者さん
いつもラウンジの布巾を洗濯してくれたり、ゴミ出しを積極的に行っていただいてありがとうございます。おかげで、住民のみんなが快適にラウンジを利用できています。また、ハロウィンパーティーやクリスマス会など、みんなが楽しめるようなイベントを定期的に開催してくれてありがとうございます。普段はあまり会わないようなメンバーと交流することができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。これからもたくさん思い出を作っていきましょう。引き続きソーシャルアパートメント浦安での共同生活をよろしくお願いいたします。

※寄せられたエピソードは誤字脱字を一部修正しております。