SOCIAL APARTMENT
INTERVIEW

【Circle Creators】故郷の味がつなぐサークルの輪|ネイバーズ葛西

2025-04-13

ソーシャルアパートメントは、シェアハウスの交流と一人暮らしのプライベート空間を”いいとこどり”をした交流型賃貸マンションです。

そんなソーシャルアパートメントでは、物件の枠を超えて入居者同士がつながる「サークル」というユニークな機能があります。入居者専用アプリ「ネイバーランド」で利用できる機能で、物件のボーダーを越えて、趣味・趣向をもとに交流を拡大できます。(サークル機能の詳細についてはこちら

サークルを立ち上げた主催者にインタビューする新企画【Circle Creators(サークル クリエイターズ)】の第1弾。
今回は、鯉の丸焼きやザリガニの炒め物などにも挑戦する「中国料理にチャレンジ!」サークルを運営するネイバーズ葛西のMo Yu(モ・ユウ)さんにお話を伺いました!
この記事ではMoさんの中国料理への想いや、サークル活動の魅力に迫ります。


—Moさん、まずは簡単に自己紹介をお願いします!

Moさん:Mo Yu(モ・ユウ)と申します。中国の重慶市(じゅうけいし)出身です。IT系の会社に勤めています。日本に住んで3年目で、ネイバーズ葛西に入居して1年半になります。ほぼオープンと同時に入居しました。

—ソーシャルアパートメントへの入居のきっかけを教えて下さい!

Moさん:ソーシャルアパートメントに住む前はひとり暮らしをしていたんですが、仕事が捗りそうなワーキングスペースがあることや日本語の勉強のために入居を決めました。
「どうせ日本に住んでいるなら、日本人だけの環境に飛び込んでみたら、もっとリアルな日本の文化や考え方に触れられるんじゃないか?」と考えたんです。
結果それは大正解で、日々の暮らしの中で日本語を使う必要性に迫られて、入居前と比べると日本語はかなり上達したかなと思います… どうですか?笑

癖になる辛さと地方色豊かな中国料理

—Moさん日本語お上手で驚きました!ところでMoさんの故郷はどんな場所なんでしょうか?

Moさん:重慶市(じゅうけいし)は、中国の南西部に位置する都市で山脈に囲まれています。日本の3分の1くらいの大きさで、中国で一番人口が多い都市です。国内旅行の人気スポットで、火鍋といえば重慶市と言われるくらい火鍋が有名なんです。

—火鍋は中国料理に詳しくない私でも聞いたことあります!

Moさん:子供の頃から外食といえば火鍋だったのですが、最初はもちろん辛くて仕方なかったです(笑)。辛さに慣れるまではスパイスを水で落として食べてましたが、繰り返し食べるうちに辛さがどんどん好きになっていきました。やっぱり辛さって中毒性があるのかな?癖になるんですよね。

—Moさんも子供の頃から辛いものが得意だと思っていたので、安心しました(笑)。ご自身でも料理を作ることもありますか?

Moさん:自分で作ることも多いです。中国の食文化は1回で作る量が多かったり、みんなで分けて食べることを想定されている料理が多いので、他の入居者さんに振る舞うこともあります。あまり自分ひとりのためだけに作ることはないかもしれません。

—本格的な中国の家庭料理を食べれるのは、他の入居者さんも喜びそうですね!

Moさん:毎回皆さん喜んでくれます。料理が得意な入居者が手料理を振る舞っていたことがきっかけで、僕も作った料理をお裾分けするようになりました。人気だったメニューは料理教室まで開いたこともあります(笑)。

▲ネイバーズ葛西で開催したMoさんによる料理教室の様子。左下が台湾料理の魯肉飯(るーろーはん)、右下が牛肉の煮麺(にゅうめん)。

—中国料理と言えど一括りにできない印象ですが、どんな違いがあるのでしょうか?

Moさん:中国は国土が広いので、気候や地形も異なり食文化も違います。僕個人の感覚ですが、例えば四川料理では山椒などの刺激的なスパイスを用いた辛さが特徴で担々麺や棒々鶏(ばんばんじー)が有名です。広東料理は食材の味を活かした料理が多く、パイナップル入りの酢豚やカニ玉など、甘めな味付けの料理が特徴的です。

中国のどの地域に訪れても、幅広い中国料理を楽しめるので、火鍋以外の中国料理も恋しくなりますね。

「なんだこれ!?」な料理にも挑戦。みんなで食事(チャレンジ)をする楽しさを求めて

—Moさんが「中国料理を食べること」を大切にされているのが伝わりました。「中国料理にチャレンジ!」サークルの活動内容について教えて下さい。

Moさん:僕が選ぶ本気の中国料理や、中国周辺のアジア料理のお店で本場の味を楽しむというのが活動内容です。サークル機能がリリースされてから月に1度開催していて、次回の開催で5度目になります。自分でも驚きですが、サークル登録者数は気づけば50名を超えていました!

—50名超えはすごいですね!今までどんな「本気の中国料理」にチャレンジしてきたのか気になります!

Moさん:火鍋はもちろん、鯉の丸焼きや、ザリガニの炒め物、孵化する前の鶏の卵の料理、鉄鍋炖(てつなべとん)という鍋料理などにもチャレンジしてきました!もしかしたら皆さんにとって料理のビジュアルに驚くものもあるかもしれないのですが、食べてみると意外と美味しいんですよ(笑)。

参加者の中には中国料理に馴染みのある人から全く食べたことない人とと幅広いのですが、皆さん毎回いいリアクションをくれるんです(笑)。

▲左上:新疆辣子鶏(しんきょうラーズージー)という鶏肉を唐辛子で和えた料理/右上:鯉の丸焼き/左下:孵化する前の卵を焼き上げた料理/右下:新疆ウイグル自治区でよく食べられる葡萄のような野菜の漬物

―どれもパッと想像ができない料理ですね(笑)。参加者のみなさん、料理は気に入っていましたか?

Moさん:皆さん「辛い、辛い」と言いながら、毎回美味しそうに食べていますが、あまり食べたことないような料理は恐る恐るチャレンジしています。その瞬間が一番盛り上がり、毎回僕も大爆笑してしまいます(笑)。

そこで盛り上がると、初めましての人同士でもリラックスしてお話ができるので、美味しいご飯を食べながら楽しそうに皆さんが会話されているのをみて僕も嬉しいです。

―新しい料理に触れることは、すこし怖い気持ちもありそうですが、同時にワクワクしそうですね!そもそも「中国料理にチャレンジ!」サークルを立ち上げたきっかけは何だったんですか?

Moさん:日本に住んでいると故郷の味が無性に恋しくなるときがあるんですよね。それは地元の家庭料理や火鍋だけじゃなく本格的な「中国料理」全般に対してなんですけど、大人数で行けば沢山頼めるし、1人で食べるよりも楽しいということに気づきました。そんな他愛もないことがきっかけです。

初めはネイバーズ葛西の入居者メンバーを巻き込んでいましたが、サークル機能がリリースされたタイミングで、今度は別物件の入居者とも交流してみたくなって。挑戦する料理の種類や量も、より多彩にしていくことで、活動に興味を持ってくれる人も増えるかもしれないな、サークルを立ち上げてみました。

―なるほど!中国料理は大人数で分け合って食べることを前提とした料理が多いと言っていましたね。

Moさん:直近の開催では、10人以上は集まるようになって、いっぱい食べれるし(笑)、友達も増えるし、とても嬉しいです!

今まで、ネイバーズ東十条、ソーシャルアパートメント大泉学園、ネイバーズ菊名やエントワイン浅草などたくさんの物件から参加してくれました。

ネイバーズ鷺沼で火鍋の会を開いたこともあり、他の物件へ遊びに行くきっかけにもなりました。活動がきっかけで更に交流の輪が広がりとても嬉しいです!

―自分で企画した活動がきっかけで新たな交流が生まれるのは嬉しいですね。サークル活動を開催するにあたって、何かこだわりはありますか?

Moさん:こだわりは、初めての人でも気軽に参加できる雰囲気づくりと、「なんだこれ?!」と興味をそそる料理のセレクトですね!

楽しさが伝わるように、サークル機能の掲示板に写真と活動の報告を投稿したり、気軽に参加できるよう、普段のやりとりはLINEグループで行っています。やりとりを通じて、サークルの雰囲気を感じてもらいたいんですよね。

新しいことに挑戦するときに、ルールが厳しすぎると参加のハードルが上がってしまう気がするので、「みんなで楽しく食べよう」という発信を大事にしています!

―まさに私もサークルの活動報告を目にした時に思いました(笑)。「なんだこれ?!楽しそう!」

Moさん:ありがとうございます!中国料理は自分のアイデンティティーでもあるので、皆さんが初めて食べる様子や、「美味しい!」というリアクションをみて、それを伝えていくのを楽しんでいるのかもしれません。

中国料理に馴染みのない人には、より中国料理の魅力を伝えたいですし、活動への参加を通して身近に感じてくれるようになったら嬉しいです。


参加レポート:いざ、第5回目の活動「羊の丸焼き12kgを喰らう会」へ!

お話をお伺いするうちに、中国料理に馴染みのない筆者も未知の世界に引き寄せられ、第5回目の活動に参加させていただくことに!ここからは開催の様子を少しだけお届けします。

今回は神楽坂にあるラム肉を中心とした内モンゴル料理のお店「スヨリト 草原の料理」での開催。内モンゴル出身の店主が、代々受け継いだ調理法で本場の味を提供するお店です!店内の3階には内モンゴルの草原が描かれているのも魅力の一つだとか。

気になる参加人数は12名!ネイバーズ葛西、ネイバーズ鷺沼、ネイバーズ浮間公園、ソーシャルアパートメント西荻窪とたくさんの物件から参加されました。
単純計算でひとり1kg食べれば完食、、果たして丸焼きは残さず食べ切れるのでしょうか?!

料理一品目は冷菜、砂ネギ(すなねぎ)の和物から。砂ネギは内モンゴルの草原で唯一育つ野菜で、乾いた土地でも育つということから砂ネギと呼ばれているようです。

▲砂ネギの和物

そして、メインの羊の丸焼きが完成。お店のスタッフが羊の丸焼きを目の前で部位ごとに切り分けていきます。想像以上の大きさで、皆さん写真を撮ろうと必死です。

個人的に羊肉は比較的臭みのある印象ですが、今回チャレンジした丸焼きは全く癖がなく食べやすかったです。香辛料やソースで味を変えながら食べると、全く飽きずにお箸が進みます。特に前足は淡白な味で油分が少ないので食べ初めには前足がもってこいだと思いました。

もうお腹いっぱいで食べられない!というタイミングで新たに別の部位が投入!あまり食べられない部位のようで、立候補制で食べることに。この会一番の盛り上がりでした!

羊の丸焼きのお供に「馬乳酒(ばにゅうしゅ)」という馬乳を原料とした醸造酒を注文している人も。物珍しさから全員で回し飲みをしましたが、飴のような甘さを感じつつも後味にアルコールで、これまた初めての感覚でした。

▲左:馬乳酒(馬乳酒)/右上:羊の骨肉コラーゲンスープ/右下:完食した羊の丸焼き

そして12kgの羊の丸焼きは無事完食!最後は羊の骨肉でとったコラーゲンスープで締めました。全身を無駄にせず丸ごと喰らう羊の丸焼き。絶品でした!ごちそうさまでした。


 

【編集後記】

羊の丸焼きもそうですが、個人的には「砂ネギの和物」が衝撃でした。恐る恐る食べてみると想像以上に美味しくて感動して、箸が止まらなかったのを覚えています。(同じ席に座った皆さん、たくさん食べてしまいすみません。)
「こんなの絶対食べれない!」という思い込みを捨て、勢いでチャレンジすると「意外と美味しい」に辿り着き、ドキドキ感も病みつきになるかもしれません。思い切って食べる瞬間を参加者全員で見守り、刺激を受け、次は自分も、とチャレンジの連鎖が生まれていることも印象的でした。そして食を通じて世界も交流も広がることに楽しさを見出し、参加のリピートをしてくれる人も多数いるようです。
気づけば大きなコミュニティになっていたようですが、純粋に好きなことを続けている人の周りには自然と人が集まってくるのかもしれませんね。

次回はどんな料理にチャレンジするのでしょうか・・?

(インタビュー・執筆:Hayashi/撮影:Suda, Hayashi)