幅広い年齢層・国籍が交差する環境で学生時代を過ごすということとは<後編> | ワールドネイバーズ護国寺 [インタビュー]
ソーシャルアパートメントに入居する学生の入居者さんにフォーカスした新企画
ソーシャルアパートメントは30歳前後の社会人の入居が多いものの、1物件に何人かは学生も住んでいます。なぜ学生でソーシャルアパートメントという住まいを選んだのか、その理由をソーシャルアパートメントを運営するグローバルエージェンツでインターンをしている私、後藤が同じ学生という立場からお話を伺ってきました。
後編では、小川さんの大学での生活や、今後についてのお話など、よりパーソナルな部分に迫っていきたいと思います。
ーー小川さんご自身のキャラクターについても教えてください。唐突ですが、小川さんは何に例えられたりしますか?
パンダですかね!(笑)友人やアルバイト先の社員の方、お客様から「親しみやすい」といってもらえることが多いのと、私性格がまったりしているほうなので穏やかな性格のパンダに通じるものがあるのかもしれないですね。
ーー確かに!!こうしてお話していても、まったり感が伝わってきていて、今、私癒やされています(笑) 小川さんの大学生活についても教えてください。
大学ではメインで、語学を学んでいるのと、あと小さいころから教育関係にも興味があったので、国際理解教育や教育改革、学齢期の英語教育、ジェンダーなど教育を多角的に学んでます。
学校以外では、航空業界で働くのがずっと夢だったので、羽田空港のラウンジスタッフや、今はお化粧が好きだったので、美容部員としてアルバイトをやっています。
ーー大学、アルバイト先、そしてソーシャルアパートメントと複数のコミュニティに所属されていますね。それぞれのコミュニティでの違いなどはありますか?
大学は、女子大の比較的小規模な大学なので、友達との距離も近くて同世代・同じ大学という身近な距離感からくる居心地の良いコミュニティで、同世代ならではの相談事とかがし易い感じですね。
アルバイト先はどちらも、自分が好きなものがきっかけで始めたので、「好きなモノ」で繋がれるっていう良さがあります。
ソーシャルアパートメントでは保谷も護国寺も、私が普段触れられる範囲を超えて、入居しなければ出会えなかった人との出会いが多くあって、
例えば、年齢が上の社会人の方から実際のお仕事の様子など、社会人になってから出来たことなどの経験談を聞くことで、新しい情報をたくさん得られているなぁと感じますし、とても刺激になりました。
自分もどんどん挑戦してみようかな…という気持ちになるきっかけをもらえました。
ソーシャルアパートメントは普段出会えない人とのコミュニティといった意味で少し特殊ですが、どのコミュニティも私にとってかけがえのないものになっています。
ーー実際に社会人の方からどんなお話を聞いて、「挑戦したい」という気持ちが強まったのでしょうか。
今まで就職に関しては、業界を一つに絞って考えていたのですが、入居者からの様々なお話を聞いて、私の知らない選択肢が広がったところですかね。
大学生になるまでは、憧れで航空業界への就職をぼんやりと考えていたんです。
ただ新型コロナの影響もあって、自分が想像していたものと違ってしまって…。
そんな時に、小さい頃から考えていた教育関係のお仕事をしている入居者さんがいたので、思い切って色々とお話を聞いてみたんです。
教育って聞くと「教員」というイメージがすごく強かったんですけど、例えば、教材づくりのような、実際の現場ではなく、それを支えるような立場での関わり方も知ることができ、その方たちの想いや、お仕事の裏側に触れられることで、私一人だけでは、今まで見えていなかった部分がだんだん見えてくるようになったんです。
入居者の方とお話していくなかで、自分の選択肢を一つだけに絞って考えるのではなくて、可能性を広げて、自分ももうちょっと挑戦してみたいなと思うように変化していき、今では、大学で学んだ語学を活かして外資系の販売職や、教育関係の仕事に就くことも視野に入れています。
ーー小川さんは、大学でも教育について広く学ばれているとのことでしたが、具体的にどんなことを学んでいますか?
大学3年生のときにNPO法人の団体に所属し、小学校の通常学級に通っている障がいを抱える児童に学習・介助支援のボランティア活動を行っていました。
私が興味を持っていたのも福祉分野の教育だったので、その経験も今の卒業論文に活かされる部分が多いのではないかと思います。
ーー教育分野のなかで、「福祉分野」に興味を持ったのはなぜですか?
大学で教育を多面的に捉えていくなかで、福祉面からみた教育がないと自分の中で感じて、その福祉の面から教育を捉えたら面白いのではないかと思ったのがきっかけです。
日本だと、障がいを抱えている子どもが通常学級へのアクセスができないなど、教育的支援がまだまだ不足していて、日本でももっと通常学級に特別なニーズを持った子をどうやったら一緒に同じ箱(教室)に収めることができるかをテーマに卒業論文に取り組んでいます。
教育関係のお仕事に携わっている入居者の方にも、「こういう見方もあるんじゃない?」「ここだけじゃだめなんじゃないか」みたいにアドバイスもらったり、考えを引き出してもらったりしてました。
-ー実際にお仕事をされている人からのアドバイスなんて、学んでいる学生としてはすごく贅沢な環境ですね。最後にソーシャルアパートメントへの入居を悩んでいる学生さんに一言お願いします。
大学1年生のときにソーシャルアパートメントに入居して、初めて両親の側から離れた私は大きな不安を抱えていました。
ですが、社会人の方や同年代のお姉さん・お兄さんのような存在の方と出会って、考え方や活動の幅も広がり、私自身成長し、大きく変化できたと感じてます。きっと素敵な出会いが見つかります!
【編集後記】
今回お話を伺った小川さんは、ソーシャルアパートメント保谷とワールドネイバーズ護国寺と2つの物件を学生時代に経験する過程で、年齢や国籍の異なる入居者さんから多くの刺激を受けて、吸収して人生の指針を立ているとお話される小川さんからは、パンダっぽさの癒やしだけではなく、同じ学生として私もたくさんの刺激を受けることができました。
学校やアルバイト先、ボランティアなど複数のコミュニティに参加し、精力的に活動されている小川さん。
加えて、ソーシャルアパートメントは入居しなければ出会えなかった方と出会う機会になるという点で他のコミュニティとはまた違った良さがあって、欠かすことができないかけがえのないものになったというお話が伺えました。
将来の分岐点に立つタイミングで、自分から情報を手に入れることができる環境があるのは、学生の方だからこそ得られるソーシャルアパートメントでのメリット。
一人暮らしを始めてみたいけど、いきなり一人の環境は不安。何か学生のうちにしか手に入れられない出会いが欲しいと迷っているそこの学生さん。
人生の指針となる出会いをソーシャルアパートメントで体験してみてはいかがでしょうか。
(取材・文:後藤 撮影:Uchida)
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