「私って、何がしたいんだろう」憧れの仕事を3ヶ月で辞職。やりたいこと迷子だった私がSAで見つけた“天職”
ソーシャルアパートメントは、従来型の賃貸住宅に加えて、ラウンジなどの充実した「パブリックスペース」が併設された交流型賃貸マンション。プライベートを確保しながら住人とのコミュニティを楽しめる、”世界が広がる”新しい居住スタイルです。
今回は東十条駅から徒歩4分のソーシャルアパートメント「ネイバーズ東十条」に入居してなんと 5年目(!)を迎える朝比奈里帆さんにインタビューを実施。
5年前、長年憧れていた職業に就くも、あっけなく挫折してしまったと言う里帆さん。道標を見失った彼女の光となったのが、ソーシャルアパートメントに住む人たちの存在でした。
憧れつづけてきた仕事。こんなにも簡単に挫折するなんて。
ー里帆さんがソーシャルアパートメントに住もうと思ったきっかけを教えてください。
もともと、人と暮らすのに興味がありました。 通っていた大学の学生寮に仲の良い子が住んでいたのですが、その子は本当に友だちが多くて! 年齢を問わずにフランクに会話しているのが羨ましかったんです。
私はこれまで放送部、吹奏楽部、ダンスサークルなどに所属してきたけど、どこも体育会系で上下関係が厳しかったから、気楽に話せる先輩がいなかったんですよね。
大学4年生のとき、SNSを通じてネイバーズ東十条のオープンを知り、雰囲気やコンセプトに惹かれました。当時は福岡にいたので諦めていたけど、就職を機に上京することになり、「ここに住むしかない!!」と入居を決めました。
ー新卒で入居されたんですね。当時はどんなお仕事をされていたんですか?
実は新卒でホテルに内定が決まっていたのですが、どうしても「ウエディングプランナーになる」という夢を諦められなくて……。 ソーシャルアパートメントに住みながら就活をして、秋から中途入社することができました。
結婚式って、大切な人たちに感謝を伝える特別な日じゃないですか。人の幸せや感動を作ることが、自分が人生をかけてやりたいことだと信じていたんです。
…でも、3ヶ月で辞めちゃった。実際に働いてみると、売上も考えなくちゃいけないし、縛りもある。自分がやりたいことと、会社がやってほしいことが合わないことが多々ありました。
自分が心から「お客さんと一緒に幸せを作ろう」って思える環境を考えたときに、ここは違うかもしれない…と思ってしまったんです。
ー理想と現実に大きなギャップがあったんですね。
そうなんです。そこで、初めて迷いが生まれました。
憧れつづけてきた職業なのに、こんなに簡単に挫折しちゃうなんて、「私って本当は何がしたかったんだろう!?」 って。自分と向き合って考える時間が必要だと感じました。
夜中の3時まで勉強。住人を通じて見つけた「新しい夢」
ーそこから、どのようにやりたいことを見つけたんですか?
ソーシャルアパートメント内にはいろんな仕事をしている人がいたので、いろんな人に話を聞いてまわりました。なかでも興味を惹いたのが、映像の仕事。実際に作ったものを見せてもらったとき、「企業ではなく、いちクリエイターがこんなにすごいものを作れるなんて!」という驚きがありました。
私の父はカメラ関係の仕事をしているのですが、旅行のときにいつもVLOGを作ってくれていて、それをよく見返していたことを思い出しました。映像って、温度感が残るんですよ。「楽しかったな」「幸せな瞬間だったな」って。あれ、もしかして映像なら、私が実現したかった「幸せを作る」ことができるんじゃないか…?
そう思い、とりあえずカメラを買いました。住人からも「YouTubeで独学できるよ」とアドバイスをもらって、毎日夜中の3時までコワーキングスペースで勉強していましたね。
ー住人の存在が、新しい夢を見つける大きなきっかけになったんですね。
そうですね。ソーシャルアパートメントの住人もたくさん撮影させてもらいました。深い関係だからこそお願いがしやすかったし、スピード感を持って成長できたと思っています。
私が撮影をしたり、編集したりしているのを見て、仕事をくれる住人もいました。本当にありがたかったな…。
個人としても、「ウエディングの映像が作りたい」と思い、街中でウエディングを撮っている会社に連絡したことで、カメラを買ってから3ヶ月で現場デビューをすることに。
業務委託で1年間、会社員として2年間働いて、北から南までいろんな場所に行きました。お二人の思い出の場所にお邪魔させていただいて、家族や友人などに想いが伝わるような映像を撮りつづけましたね。
最近、本当に届けたいものを届けられるようになるために、フリーランスのビデオグラファーになりました。
気付けば、ここに引っ越してきて4年。ソーシャルアパートメント内で出会ってカップルになった友だちから「前撮りをお願いしたい」と連絡をもらうことも増えました。名指しでお願いしてもらえるってすごく嬉しいことだな、と日々感じながら撮影しています。
「ネイバーズ東十条は、東京で1番いい家だと思います。」
ー改めて、ソーシャルアパートメントの好きなところはどんなところですか?
いろんな生き方をしている人がいるところ。 ソーシャルアパートメントに住むまでは、「いい大学に入って、いい企業に就職して、いい人に出会って結婚する」のが幸せだと思っていたからこそ、無意識のうちに花形の仕事に憧れていたんだと思います。
でも、ここでいろんな価値観を持った人に出会ったことで、自分に固定観念があったことに気付けた。 職業への憧れからではなく、目的を達成する手段として職業を選ぶことができたのは、間違いなくソーシャルアパートメントのおかげです。
ここでは誰かと「幸せって何だろうね?」と語り合う時間があって、自分と向き合ったり、他の人の考えをインストールしたりして、自分が生きる目的や、自分が心からやりたいことについてすごく考えさせられました。こんなに自己分析ができる場所って他にないかも!
撮影で全国を飛び回っていたこともあり、みんなと関わることが少ない時期もあったけど、「ただいま」と言えば「おかえり」と返ってくる場所があるからこそ、つねに安心感がありました。映像編集も夜中に一人でもくもくとやることが多かったけど、隣に同じようにやっている人がいたから頑張れましたね。
あとは、自分の「好き」を表明したら、仲間が集まってくれるところ。先日、おそらくネイバーズ東十条史上最大のミュージカルを企画したのですが、振り付けを考えたり、舞台を作ったり、仕事終わりにみんなで集まって練習したり…めちゃくちゃ楽しかったな。
実は私、映像の勉強をしながらディズニーキャストとしても働いていたので、誕生日にはアトラクションを模した企画もやったんですよ。みんながいれば、好きなことを形にできるんだと強く感じます。
ー最後に、現在入居を検討している方に一言お願いします!
ソーシャルアパートメントは、シェアハウスとは違ってシェアしすぎない場所だと思います。 だから、人と暮らすのが心配な人でも大丈夫! 過去の私みたいに人生に迷っている人や、何となく日々を過ごしている人にとっては、新しい挑戦をする場としてすごくオススメしたい。
私は4年もいるので100人と言わず、200人以上友だちができました。もちろん、いつかは別れがくるし毎回寂しいんだけど……(笑)。退去と入居は繰り返されるもので、繋がりはずっと残りつづけるし、新しい出会いもあるから、飽きることはないですね。
これから先、環境を変えるタイミングもあるかもしれないけど、私はネイバーズ東十条が、東京で1番いい家だと思っています。
ー素敵な言葉、いただきました。本日はありがとうございました!
里帆さんのInstagram:
https://www.instagram.com/captain.films/?hl=ja
https://www.instagram.com/riho_asahina/?hl=ja
(取材・執筆:いしかわゆき、撮影:松間継史)